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「ながら美容」で続けやすい!日常の中で美ボディを作る

家事や仕事の合間、通勤中などの日常動作に少し工夫を加えるだけで、体を引き締め、美容やダイエットに役立てることができます。
家事や仕事の合間、通勤中などの日常動作に少し工夫を加えるだけで、体を引き締め、美容やダイエットに役立てることができます。

美容や健康のために運動をしたいと考えていても、時間を確保するのは簡単ではありません。そこで注目したいのが「ながら美容」です。家事や仕事の合間、通勤中などの日常動作に少し工夫を加えるだけで、体を引き締め、美容やダイエットに役立てることができます。さらに最近の研究では、こうした日常の小さな動作が消費カロリーに大きく影響していることがわかってきました。今回は科学的にも理にかなったアプローチ方法である、「ながら美容」について解説します。

【contents】

日常生活の中で消費カロリーを増やす

階段を上る、買い物で歩く、立って家事をする、手を動かす、そうした一つひとつがNEATにあたります。

ながら美容を語るうえで知っておきたいのが「NEAT」という考え方です。NEATとは、Non-Exercise Activity Thermogenesis の略で、日本語では「非運動性活動熱産生」と訳されます。簡単にいえば、運動として認識していない日常のちょっとした活動によって消費されるエネルギーのこと。階段を上る、買い物で歩く、立って家事をする、手を動かす、そうした一つひとつがNEATにあたります。
実は、消費カロリーのうち「運動」で消費する割合は全体のごく一部にすぎません。アメリカの研究では、NEATの差によって1日あたりの消費カロリーが最大で約2000kcalも変わると報告されています。つまり、同じように食べていても「よく動く生活」をしている人ほど太りにくく、代謝が落ちにくいのです。
ながら美容はまさにNEATを高める行為そのもの。ジムへ通うなど特別なトレーニングをしなくても、立つ・歩く・伸ばすといった動作を少し工夫することで消費エネルギーが増え、美容やダイエットに直結させることができるのです。

美容と健康を同時に底上げ

NEATを意識したながら美容を習慣にすれば、体型維持だけでなく、美容や健康全般にプラスの効果があります。血流やリンパの流れがスムーズになれば、くすみやむくみが解消され、肌の透明感がアップ。筋肉を日常的に使うことで、関節や姿勢も安定し、年齢を重ねても疲れにくい体へ導いてくれます。
つまり、ながら美容は「無理のない美容習慣」であると同時に、最新の科学が裏付けるダイエット戦略でもあります。ジムに通う余裕がない人や運動が苦手な人、ダイエットのための時間を取れない人にこそ、毎日の小さな動きの積み重ねをおすすめします。

ながら美容の具体例とアプローチする筋肉

ふくらはぎの筋肉を意識的に使うと末梢血流が改善し、脚の疲労感が軽減され、美容面でもすっきりとした足首ラインをつくるサポートになります。

1. 歯磨き中にかかと上げでふくらはぎを引き締める
歯を磨いている間に、かかとをゆっくり上下させるだけで下半身の大きな筋肉が動きます。ふくらはぎ(下腿三頭筋)は「第二の心臓」と呼ばれ、血液を心臓に押し戻すポンプの役割を果たしています。定期的に刺激することで下半身の血流が良くなり、冷えやむくみの改善に効果的。
さらに、ふくらはぎの筋肉量が増えると基礎代謝もわずかにアップ。ふくらはぎの筋肉を意識的に使うと末梢血流が改善し、脚の疲労感が軽減され、美容面でもすっきりとした足首ラインをつくるサポートになります。

2. 立っている時はお尻の筋肉を引き締める
立っているときにお尻をキュッと締める運動は、主に大臀筋を刺激します。お尻の筋肉は体の中でも大きな筋肉群で、鍛えると基礎代謝の底上げに役立ちます。さらに、骨盤を安定させて姿勢を整える効果もあります。
大臀筋を活性化する習慣は腰痛の予防や姿勢改善に有効とされています。結果としてヒップラインが引き上がり、下半身全体のシルエットが美しく見えるメリットもあります。

3. デスクワーク中の肩回しで肩こり&顔のむくみ対策
パソコン作業が長時間続くと、僧帽筋や肩甲挙筋が硬直し、血流やリンパの流れが滞りやすくなります。肩を大きく回す動作は、肩甲骨まわりの筋肉を動かし、血流促進とともにリンパの流れを助けます。1時間に1度は行うと良いでしょう。
これは顔のむくみ改善にもつながります。肩甲骨周囲の運動は上半身の血流を改善し、頭部や顔のリンパの流れにも影響を与え、フェイスラインのすっきり感を保つサポートになるのです。

深い呼吸は副交感神経を優位にし、ストレス軽減や睡眠の質向上にも効果的。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、肌のターンオーバーや脂肪燃焼が促され美肌づくりにも繋がりま

4. テレビを見ながら腹式呼吸でインナーマッスル強化
腹式呼吸は、横隔膜や腹横筋をしっかり使うトレーニングです。これらは体幹の深部にある筋肉で、鍛えることでウエストの引き締めや姿勢改善に繋がります。
さらに、深い呼吸は副交感神経を優位にし、ストレス軽減や睡眠の質向上にも効果的。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、肌のターンオーバーや脂肪燃焼が促され美肌づくりにも繋がります。

5. 家事中のスクワット動作で全身の代謝アップ
家事の中でしゃがむ姿勢や中腰になる動作をするときに、腰を曲げるのではなく膝を曲げてスクワットのように動くと、太ももの前側の筋肉である大腿四頭筋や太もも後ろ側のハムストリングスが自然に鍛えられます。
これらの筋肉は下半身の中でも特に大きな筋群で、全身のエネルギー消費量に直結。大腿部の筋肉量が多いほど安静時の代謝が高くなり、脂肪が燃えやすい体質づくりに役立ちます。

6. こまめに歩くことを日常にする
リモコンや飲み物などは人に頼まずに自分で取りに行く、移動は徒歩や自転車にする、電車やバスは一駅手前で降りて歩く、エレベーターやエスカレーターよりも階段を使うなど、脚を積極的に動かしましょう。外出先などで階段を見つけたらチャンスです。階段を登り慣れないうちはきついと感じるかもしれませんが、続けているうちに楽に登れるようになるはずです。慣れてきたら登る階数を増やしていきましょう。

小さな行動の積み重ねが大きな差を生む

こうした小さな動きは、一つひとつの消費カロリーはわずかでも、積み重なれば大きな差を生みます。NEATを高める生活を意識すれば、運動に頼らずとも日々の消費エネルギーを底上げできます。とくにデスクワークが中心で活動量が少ない人にとっては、ながら美容こそ体重管理や美容の大きな味方になるのです。
また、NEATの高さは脂肪の蓄積を抑えるだけでなく、血糖値や中性脂肪のコントロールにも役立つことがわかっています。つまり、見た目の美しさだけでなく、体の内側から健康を守ることにも大きく関わっているのです。

関連記事
PMC https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6058072/
BMC https://ijbnpa.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12966-017-0525-8

今回のまとめ

歯磨きや家事、通勤、デスクワークなど、毎日の生活に取り入れられる工夫がNEATを高め、基礎代謝の低下を補いながら、引き締まった美ボディへと導いてくれます。
特別な時間や場所を必要とせず、誰でも今日から始められるのがながら美容です。
だからこそ続けやすく、長期的な美容と健康の維持に役立つアプローチ方法なのです。

Category : 雑学/健康・ダイエット / 雑学/美容

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