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ダイエットや健康のために管理栄養士が避けている食品とは

栄養のプロ・管理栄養士が健康やダイエットのために避けている食品とは
栄養のプロ・管理栄養士が健康やダイエットのために避けている食品とは

体に良いものを選べますか?

常日頃から、自分の体に合ったものを適量食べ栄養素を必要量摂っていれば、健康や体型を維持することができます。ですが十分な知識がないと、知らず知らずのうちに不健康なものや太りやすい食品を食べているかもしれません。

栄養のプロ・管理栄養士が健康やダイエットのために避けている食品にはどのようなものがあるのか、そしてその理由を挙げてもらいました!

【contents】

グラノーラ

グラノーラは糖質(炭水化物)が多いので注意が必要です

ダイエットのためにグラノーラを食べているけどやせない、それどころか逆に太ってしまった、という失敗談をよく耳にしますが、これは食事+グラノーラや、おやつとして食べている人に多いパターンです。

グラノーラは様々な商品が販売されていますが、基本的にはオーツ麦(えん麦)をメインに小麦、玄米など数種の穀物をシロップ、砂糖、ココナッツ、はちみつなどで甘みを付け、油脂を混ぜてオーブンで焼いて作られています。つまり糖質+糖質+脂肪という組み合わせでできています。

1食の目安量である50gあたりのカロリーは約220kcalで、これはコンビニのおにぎり1個分に相当します。カロリーも糖質も決して低い食品ではありませんので、食べ過ぎは禁物です。

食べるタイミングは、グラノーラは糖質(炭水化物)が多いので夜よりも朝食のほうが良いです。デザートではなく、食事として適量のグラノーラを食べるようにしましょう。

缶詰のフルーツ

フルーツ缶は砂糖やシロップに浸かっているので見た目以上にカロリーが高くなっています

缶を開けるだけで手軽に食べられて、甘くておいしいフルーツの缶詰。生のフルーツよりも缶詰の方が好きという人もいることでしょう。なぜ甘くておいしいかというと、それは砂糖やシロップに浸かっているから。

おやつと同じ位置付けで嗜好品として食べるのならまだしも、フルーツだからヘルシーという前提では食べないようにしましょう。
日持ちの面では優れているので、非常食としてなら良いのではないでしょうか。

コーヒーのポーションミルク

コーヒー1杯に入れるのにちょうど良いポーションミルク(コーヒーフレッシュ)は、ほとんどの商品が乳製品から作られたものではありません。

植物性油脂と水に乳化剤を加えクリーム状にし、着色料や砂糖、香料などで色合いや香りが調整されています。体に悪い油の代表格である、人工的なトランス脂肪酸も含まれています。

コーヒーはブラックで飲むか、ミルクを入れるならオーソドックスな牛乳や、最近のトレンドである植物性ミルクのアーモンドミルクやオートミルクなどのほうがずっとヘルシーです。

糖質ゼロ・糖質オフの食品

糖質制限ダイエットの流行により、「糖質ゼロ」や「糖質オフ」といった飲料や食品が目立つようになりました。しかし砂糖は使われていなくても、その代わりに人工甘味料が使用されているので表示をよく確認しましょう。

人工甘味料は砂糖の数十倍もの甘さがありながらも低カロリーで、血糖値の上昇に影響もなく、多くの商品に利用されています。しかし、その甘さから糖が入ってきたと脳が勘違いしますが、実際には入って来ないのでより糖質を欲して食欲コントロールが難しくなります。

ハム、ウィンナー、サラミ

高カロリー・高脂肪・高添加物の三拍子の加工肉には、合成保存料や合成着色料、質の悪い肉が使われていることが多いです

高カロリー・高脂肪・高添加物の三拍子の加工肉には、合成保存料や合成着色料、質の悪い肉が使われていることが多いです。

加工肉によく使用されているリン酸塩は、過剰摂取はカルシウムの吸収が阻害され、骨がもろくなる恐れがあります。成長期の子供や高齢者は摂取量に気をつけましょう。
加工肉を買うなら、無添加のものを選ぶようにしたいところです。

ジュース、炭酸飲料、飲むヨーグルト
これらの飲み物に共通しているのは「異性化糖」が多く含まれているという点です。聞きなれない名前かもしれませんが、日本においては多くの加工食品に使用されている人工的な糖のことです。

異性化糖の名にはピンと来ないかもしれませんが、「果糖ブドウ糖液糖」ならどうでしょうか。異性化糖が食品の原材料名に表記される際には、この名称が用いられていることがほとんどですので、目や耳にしたことはあると思います。

異性化糖は砂糖と同じように、食品に甘味を付けるために使用されていますが、健康面のリスクや老化を促進させる可能性があるとして、懸念されている食品でもあります。

異性化糖を使った飲み物や加工食品は、一度に大量の果糖を摂取することになってしまい、太りやすいだけでなく肝臓へ負担がかかってしまいます。

マーガリン、ショートニング

マーガリンやショートニングにはトランス脂肪酸が含まれ摂取しすぎると心疾患リスク増大との関連が指摘されています

パンに塗るなら、冷蔵庫で冷えて固くなっているバターよりも、塗りやすいマーガリンのほうが使い勝手が良いですよね。植物性油ですし、バターよりヘルシーなイメージを持っている場合もあるかもしれません。
また、マーガリンから水分を抜いたような状態であるショートニングは、多くのパンやお菓子に使用されています。

マーガリンやショートニングにはトランス脂肪酸が含まれています。植物油を固体にする際の水素添加により生成される人工的な脂肪で、体内に入ると、血液中の悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らす働きがあるとされ、摂取しすぎると動脈硬化の進行、心疾患リスク増大との関連が指摘されています。

米疾病対策センター(CDC)は、トランス脂肪酸の規制により、年間2万人の心筋梗塞を防ぎ、心臓病による死者を7000人減らすことができると推定しています。
トランス脂肪酸はガンや心臓疾患などの現代病のほか、喘息やアトピー性皮膚炎などとの関係も示唆されていて、多量に摂取すると高齢者の認知症の発症率の増加と相関関係があることも、アメリカでの調査研究結果などから明らかになっています。

避けている食品は特になし

ダイエットや健康面で体にあまり良くない食品はあります。ですが、量と頻度にさえ気をつければ絶対にNGということではありません。揚げ物やスナック菓子、菓子パンだって、毎日ではなく時々楽しむ分には良いと思います。

ただ、健康的な食生活を送っているとそうした食品を食べたいと思うことも減っていきますので、自然と食べる頻度は減るでしょう。
特定の食品を禁止するよりも、上手に付き合っていく方法を考えたいですね!

関連記事

e-ヘルスネット(厚生労働省)https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-01-003.html
リバーシティクリニック https://rivercity-clinic.jp/imc/anti-glycation/column_16/
日本甜菜製糖株式会社 https://www.nitten.co.jp/syrup.html

今回のまとめ

ダイエット中は糖質と脂肪を減らすことを中心に考えがちですが、人工甘味料や異性化糖も極力避けた方がダイエット効率は上がります。
こうした人工的な糖を摂取するなら、砂糖のほうが良いという意見もありますので、気に留めてみてくださいね。

Category : 雑学/健康・ダイエット

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