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国内外のメーカーから続々発売「完全栄養食」の解説

ここ最近、「完全栄養食」というワードを、インターネットを中心に目にする機会が増えました。
ここ最近、「完全栄養食」というワードを、インターネットを中心に目にする機会が増えました。

今注目される完全栄養食

ここ最近、「完全栄養食」というワードを、インターネットを中心に目にする機会が増えました。
その名から食品であることはわかるものの、なんとなくイメージが湧くような、でも詳しくはよくわからないという人が多いかもしれません。
国内外のメーカーから続々と発売される「完全栄養食」とは一体どんなものなのかを解説しましょう。

【contents】

完全栄養食とはどんなもの?

Supermarket. Paper bag full of healthy food on a white background. Top view. Flat lay.

ここ数年で、「完全栄養食」または「完全食」と呼ばれる食品の発売が相次いでいます。完全栄養食とは、健康を維持するために必要な栄養素をすべて含んだ食品のこと。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に定められている必須栄養素を不足なく補える食品が、完全栄養食の定義といえます。

玄米や卵など、単体で栄養価の優れたものも昔から完全栄養食や完全食と言われてきましたが、それだけでは不足する栄養素もあります。現代においての完全栄養食とは、栄養を添加することでその点をクリアし、一つで栄養を完全に補える食品として販売されています。

完全栄養食はどんな人に向いている?

完全栄養食の形態としては、パウダーを水や牛乳でシェイクして飲むドリンクタイプや、生地に栄養を閉じ込めた麺やパスタタイプ、パンタイプなどが代表的なバリエーションです。

こうした商品は、ダイエット中や美容意識の高い人、筋肉を付けたい人、そして何より、時間と手間を掛けずに効率良く栄養を摂取したい人に向いています

こうした商品は、ダイエット中や美容意識の高い人、筋肉を付けたい人、そして何より、時間と手間を掛けずに効率良く栄養を摂取したい人に向いています。栄養の知識や調理の技術がなくても、誰もが簡単に栄養バランスを整えることができることが最大のメリットです。
栄養面や効率が重視されている食品ではあるものの、食べ物としての満足度はどうでしょうか?

完全栄養食は、食べ物もしくは飲み物であるからには、栄養を満たすだけでなく味の面での満足感も得たいと考えるのが一般的だと思います。しかし現在のところ、商品によって味へのこだわりには大きな差があり、場合によっては味を重視していないと言い切っているものもあるようです。

完全栄養食は利便性と栄養の摂取効率の良さが売りであるとはいえ、味や価格などの要素を含めた、総合的にバランスの良い商品を選びたいところです。

完全栄養食=万能?

多くの完全栄養食は、糖質(炭水化物)は控えめに、それ以外の栄養素が必要量満たされるように作られています。
しかしながら、野菜など素材そのものに含まれるフィトケミカル(微量栄養素)や抗酸化物質、さらには未解明の栄養素などは期待できないでしょう。
ですので、完全栄養食だけを食べていれば体が健やかに保たれたり、健康増進効果があったりということではなく、あくまでも補助的に食べるのが良いのではないでしょうか。

通常の食事からでないと摂取することができない栄養素もあるので、完全栄養食が万能ということではありません。

やせるために必要な栄養素とは?

ダイエットでやせるため、筋肉をつけるため、美肌のため、これらに共通する必須の栄養素はタンパク質です。食事量を減らしたとしても、タンパク質は必要量をキープすべきなのです

人間の体は多くの種類の栄養素を必要としている中でも、ダイエットでやせるため、筋肉をつけるため、美肌のため、これらに共通する必須の栄養素はタンパク質です。食事量を減らしたとしても、タンパク質は必要量をキープすべきなのです。

なぜなら、タンパク質は体を動かすために必要であり、筋肉、内臓、肌、血液など、体を作る元となる基本成分のひとつであるためです。体の機能を正常に保つのに欠かせない体内酵素を構成しているのもまたタンパク質ですし、多くのホルモン、神経伝達物質や美肌に必須のコラーゲンの原材料にもなります。
ほかに、免疫力をキープして病気を予防したり心の健康に関わったりなど、その働きは多種多様です。

タンパク質の摂取量が不足すると、例えば筋トレをしても筋肉が増えないだけでなく、筋肉が分解され減少してしまいます。また、骨や血液の生成にも影響を及ぼし、貧血の原因になることもあります。貧血になれば代謝が下がり、肌の潤いは失われます。

ダイエット面でいえば、筋肉量が減少すると特に運動しなくても生命維持のため自動的に体で消費されるカロリー(基礎代謝量)が落ち、やせにくい体になってしましいます。

しかもやせにくくなるだけでなく、同じ食事量なら基礎代謝量が落ちた分だけ体内でカロリーが余るようになり、余剰分は体脂肪として蓄積されるようになります。体脂肪が増えないようにするためには、余剰カロリーを運動などによって消費しなければなりません。つまり、基礎代謝量が落ちると、太りやすくやせにくい体になってしまうということです。

ひとくちにタンパク質といっても食品によって性質が異なり、体内での利用効率は違ってきます。タンパク質は複数のアミノ酸によって構成されていて、食品によってそのバランスや量が違うので、1種類の食品からばかりではなく複数の食品を組み合わせることが重要です。

魚・肉・大豆・大豆製品が主なタンパク源となり、目安量は、1食あたり自分の手のひら(指を除く)1枚分です。動物性・植物性タンパク質の一方に偏ることなく、まんべんなく食べるようにしましょう。

参考
日本人の食事摂取基準(2020年版)(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586557.pdf
日本食品標準成分表(2015)(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365419.htm
Wikipedia  https://bit.ly/3b3kN0g

今回のまとめ

完全栄養食の便利さは、忙しい人には特に重宝するでしょう。しかし長期間に渡りこれを食事の中心とすることはおすすめできません。
通常の食事を取ることが難しい場合に限り完全栄養食にするというのが、健康的な取り入れ方ではないでしょうか

Category : 雑学/健康・ダイエット

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