「食べても太らなそうに見える人」が普段からしていること
好きなものを食べているのになぜ太らない?
食べるとすぐに太ってしまうという人と、食べても太らなそうに見える人がいるのは、何故なのでしょうか?
体質が影響している可能性も確かに否めないとはいえ、理論的には摂取カロリーが消費カロリーを上回らなければ太ることはありません。やせの大食いという人もいますが、それは例外ですので参考にすることはできません。
食べても太らなそうに見える人に「どうして食べても太らないの?」と聞くと、大抵の場合「特にダイエットはしていない」「好きなものを食べている」と返された経験はありませんか?
しかし、この言葉をそっくりそのまま鵜呑みにしてはいけません。
なぜならば、食べても太らないようにみえる人たちの「普通の行動」と、そうでない人とでは大きな隔たりがあるためです。
太りにくい体質だと思われがちな人は、太りにくい習慣が身についていて、それが「普通」であり「特別なことはしていない」と思っているのです。さて、どんなことを当たり前にしているのでしょうか?
【contents】
- 好きなものを食べているのになぜ太らない?
- 【1】朝のルーティーン
- 【2】日中は水分をこまめに摂取
- 【3】通勤、通学の時間も無駄にしない
- 【4】ランチこそ楽しむ
- 【5】間食もアリ
- 【6】夕食は遅くても9時までに
- 【7】入浴はゆっくりリラックス
【1】朝のルーティーン
朝食は抜かずに、軽めに食べます。
朝食を摂ることは、体内時計(概日リズム)を整え、体を目覚めさせてくれる効果があります。
食欲があまりない時であれば、手作りのグリーンスムージーやフルーツ、ヨーグルトなどだけで済ませます。
時間と食欲があれば、麦ご飯や雑穀米や玄米と具だくさん味噌汁を基本に、焼き魚や納豆などの和食を基本に食べます。
パンを食べる時は白いパンよりも全粒粉やライ麦のものを選びます。体を温める野菜たっぷりのスープを付けることも忘れません。塩分や脂肪の多いウィンナーやハムなどの加工肉ではなく、卵でタンパク質を補います。
市販の菓子パンや野菜ジュースだけで済ませることはほぼ皆無。野菜ジュースは一見ヘルシーですが、食物繊維はほとんど含まれず果糖が多いので、野菜を摂取するつもりで飲むのではなく嗜好品だと考えましょう。
【2】日中は水分をこまめに摂取
ダイエット中は水分を多めに摂ることが大事です。ここで言う水分というのは、水や甘味の付いていないお茶・炭酸水のこと。
水分をしっかり摂取することで、代謝が良くなる効果や腸内環境の改善、美肌効果、デトックス効果などが得られます。
水太り体質の人は、体を冷やさないよう温かい水分を摂るようにします。
水太りやむくみは、筋肉の少ない人や体内の塩分が多くカリウムが少ない場合に起こります。カリウムを多く含む野菜や果物を積極的に食べるようにしましょう。代謝が落ちている人も水太りやむくみが起きやすいです。そういう人こそ水分をこまめに摂り、体を動かし血行を促進したり、体を温めることを心掛けてみてください。
【3】通勤、通学の時間も無駄にしない
ジム通いなど特別に運動をしていなくても、「太らなそうな人」が体型をスリムに保てるのは脚を使うことを日常化しているため。
通勤・通学の時間はその絶好のチャンスです。ここで楽をするか動くかで、体の引き締まり方に大きな差が生まれます。
エスカレーターやエレベーターはなるべく使わずに階段を登り、タクシーよりも当然徒歩。のんびりゆっくり歩くのではなく、大股で早歩きを心掛ければより効果的です。
筋肉の約60%は脚についているので、腕立て伏せや腹筋など部分的な筋トレを行うより、脚を動かすほうがダイエット効率は高いです。全身の血液の循環を良くし冷えを改善したり、代謝アップに繋がります。
【4】ランチこそ楽しむ
ダイエットに無縁そうに見える人こそランチを楽しんでいます。なぜなら、1日の中で日中が最も太りにくい時間帯で、同じ内容・量を食べるなら、朝や夜ではなくランチが最適なためです。ガマンすることなく好きなものを食べても、朝や夜に比べて太りにくいのです。
食べ方としては、コンビニでも飲食店でも、メインとなるもののほかにサラダ、前菜、副菜、汁物・スープなどを付け、メイン以外から先に食べます。
野菜や汁物で空腹を落ち着かせ、食物繊維の多いものを先に食べることで血糖値の急上昇を抑える効果があり、食べる順番に気を配るだけでも太りにくくすることができます。
絶対に避けたいのは、ラーメン、丼もの、うどん、パスタなどの糖質単品メニューの早食いです。
糖質(炭水化物)の早食いは太りやすい食べ方の典型ですので、これを日常的にやってしまう「太らなそうな人」はほとんどいないのではないでしょうか。
【5】間食もアリ
ダイエット中の間食はご法度!と思われがちですが、絶対にNGというわけではありません。ただし「太らなそうな人」はスナック菓子やポテトチップスなどを一袋食べてしまうことはもちろんしません。そうしたジャンクフードを食べるとしても少量です。
もし小腹が減って何かをつまみたくなった時は、ドライフルーツやチョコレート、ナッツ、和菓子(あんこを使ったもの)、チーズなどを選びましょう。
飲み物はコーラやジュースは選択肢には入れず、白湯かハーブティー、無糖のお茶などです。無糖の炭酸水であれば空腹感が紛れるのでおすすめです。
ドライフルーツやナッツ、和菓子に共通している特徴としては、鉄分、カルシウムなどのミネラル分が豊富なことと、食物繊維が多く含まれていることが挙げられます。チーズもミネラル豊富です。これらのおかげで、便秘解消や貧血予防など、女性にありがちなお悩み解決に役立ちます。チョコレートも板チョコ半分程度までであればダイエットサポートになります。カカオ70%以上のものを選びましょう。
【6】夕食は遅くても9時までに
人間の体内時計によって、食べる時間が遅くなるほど脂肪になりやすいので、遅くても9時まで、もしくは就寝2時間前には夕食を終わらせます。
ビタミン・ミネラルの補給になる野菜をたっぷりと、脂身の少ない肉・魚・大豆などのタンパク源はしっかり摂ります。糖質は朝昼は適量を、夜はエネルギーを蓄えやすいので控えめにしつつも抜くことはしません。
糖質制限ダイエットをする人は多いですが、「太らなそうな人」はあくまでも健康志向なので、夜の糖質量は抑えながらも食べます。
主食を抜き続けると活力や思考力が落ちたり、疲れやすい・疲労感が抜けない、ダイエット臭(ケトン臭)がしたりといったことが起こります。
しかもお米を抜くことで満足感が得られず、メインのおかずを食べ過ぎて、脂質やタンパク質の摂りすぎでカロリーオーバーになってしまっては本末転倒です。
揚げ物も頻繁でなければ、食べてもダイエットに支障はありません。
そして、夕食後にダラダラお菓子を食べるのはご法度。どうしてもお菓子を食べたい場合は、日中に食べるようにしましょう。
【7】入浴はゆっくりリラックス
「太らなそうな人」はシャワーだけで済ませず、お湯に浸かるのが当たり前になっています。お湯に浸かることは、体を温め血行を促進し、疲労回復や代謝アップにとても良いです。
みぞおちあたりの水位に20〜30分ほど入る半身浴は美肌やダイエットに効果的ですが、それにこだわりすぎず、その日の体調や気分に合わせ心身のリラックス・リフレッシュの時間にしましょう。何でも完璧にこなそうとするよりも、ゆるく取り入れたほうが長続きします。
お風呂の後は水分補給をしてストレッチ。テレビを見ながらでもできるので、時間を有効に使いましょう。副交感神経が優位になりリラックスでき、質の良い眠りが得られます。
関連
糖尿病ネットワーク https://dm-net.co.jp/calendar/2017/027456.php
厚生労働省e-ヘルスネット https://bit.ly/3cqXIFk
今回のまとめ
太らなそうに見える人は、今回ご紹介した行動すべてではないにしろ、こうした生活習慣が当たり前となっています。
これらの生活習慣を完璧に実行するのは急には難しいかもしれませんが、可能な範囲で少しずつ取り入れてみてくださいね。何より大切なのは継続することです。