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PACEラベルがあるだけでカロリー摂取量が大幅ダウン!PACEラベルとは?

PACEラベルがあるだけでカロリー摂取量が大幅ダウン!PACEラベルとは?
PACEラベルがあるだけでカロリー摂取量が大幅ダウン!PACEラベルとは?

チェックしていますか?食品のカロリー表示

食品のラベルには、カロリー・糖質・タンパク質・脂肪などの含有量を示す「栄養成分表示」があるのがほぼ世界共通。
ただ、ダイエットや健康に関心の高い人なら栄養成分表示をチェックする人が多いものの、そうでない人はほとんど見ていないかもしれません。
では、その食品の「カロリーを燃焼させるのに必要な運動量」がそこに併記されたらどうなるでしょうか?

【contents】

カロリーを燃焼させるのに必要な運動量を記載した研究

イギリス・ラフバラー大学(Loughborough University)などの研究チームにより、その食品のカロリーを燃焼させるのにどれだけの運動が必要かをラベルに記載すると、最大で約200kcalのカロリーを削減できるようになるということが発表されました。

この食品ラベルは「身体活動カロリー等価(PACE)」と名付けられ、食品や飲料のカロリーを燃焼させるためには、ウォーキングやランニングなどの身体活動(運動)が何分間必要かを示しています。

例えば、1本230キロカロリーのチョコレートバーを食べた場合、このカロリーを燃焼させるためには約46分間のウォーキング、又は23分間のランニングが必要です。

研究チームによると、表示を行うことで1人あたり1日最大200キロカロリーを削減できる可能性があることがあるということです。
食品のカロリーを運動量で換算した表示は消費者にとって理解しやすく、なるべくカロリーの少ないものを選択できるようになることが示されました。

PACEラベルの研究結果

英国王立公衆衛生協会は、現在の栄養成分表示ラベルをPACEラベルにすることを既に求めていますが、そのためには科学的根拠が必要となります。そこで研究チームは15のランダム化比較試験から、PACEラベルが表示された場合摂取カロリーがどの程度変化するのかを調査しました。

その結果調査対象人数により幅はあるものの、平均して約65~80キロカロリー程度少なくなることが分かりました。また、1日3食と2回の間食をしている人の場合では、約200キロカロリーも削減できる可能性があることが示唆されています。

研究チームのデイリー教授は、「毎日のカロリー摂取量の比較的小さな減少(100キロカロリー)だったとしても、積み重ねると大きな変化が生まれ、肥満や2型糖尿病の抑制に役立つ可能性があります。PACEラベルは、これを達成するのに役立ちます。」と述べています。

摂取カロリーとダイエットの関係

ここ最近のダイエットトレンドは、糖質制限ダイエット(炭水化物抜きダイエット)や、運動を取り入れトレーニングで筋肉を付けることが主流となっています。
以前と比較し、カロリーばかりに囚われない流れになってきておりそれは良い傾向ではあるのですが、どんなに糖質を制限しようとも筋肉を付けようとも、カロリーオーバーになれば確実に太るのが体の仕組み。

やせるメカニズム

厚生労働省による日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、成人女性(30~49歳)の1日あたりの推定エネルギー必要量(カロリー)は、身体活動レベル(運動量)別で、低い人なら1750キロカロリー、普通の人で2050キロカロリー、高い人は2350キロカロリーが目安とされています。

基礎代謝+身体活動(運動)=消費カロリーですので、この数値を上回った分、つまりカロリーオーバー分は脂肪として蓄積されます。
消費エネルギーに対し摂取エネルギーが足りなくなると、体は体脂肪をエネルギーに変えて使うようになります。とてもシンプルですが、これがやせるメカニズムです。

1キロの体脂肪を減らすには?

young asian adult working out on treadmill.

体脂肪1キロ(1,000グラム)を燃焼させるには、どのぐらいのカロリーが必要なのでしょうか?
答えは、約7200キロカロリー。

仮に1ヵ月で1キロの体脂肪を減らすことを目標とした場合、7200÷30日=240キロカロリーということで、1日あたり240キロカロリーをカットすることで達成できる計算になります。
240キロカロリーは、ご飯ならおよそ茶碗1膳(150g)ほど、運動で消費するならウォーキング約1時間分(一般的な成人女性)のエネルギー量です。

糖質制限ダイエットはNG?

体のエネルギー源となるのは、糖質(炭水化物)、タンパク質、脂肪の3つの栄養素です。
それぞれの1gあたりのカロリーを見てみましょう。

●糖質    → 4キロカロリー
●タンパク質 → 4キロカロリー
●脂肪    → 9キロカロリー

同じ1gあたりのカロリーは脂肪が最も高く、糖質、タンパク質の倍以上です。糖質とタンパク質はどちらも4キロカロリーとなっています。
糖質制限ダイエットでは、肉や魚などのタンパク質であれば摂取量に制限がありませんが、食べ過ぎればカロリーオーバーにより脂肪になります。ですので、無制限に食べても良いというわけではありません。
1日のカロリー摂取量の割合は、糖質50%~55%、タンパク質15%~20%、脂肪25%~30%、が理想と考えられています。

食品ラベルに記載されている栄養成分表示ではカロリーのチェックも欠かせませんが、糖質・タンパク質・脂肪などの表示も見るようにし、食品を選ぶ際の指標のひとつに加えてみてください。

参考サイト
Loughborough University
https://www.lboro.ac.uk/media-centre/press-releases/2019/december/labelling-foods-amount-of-physical-activity-needed/

CNN
https://edition.cnn.com/2019/12/11/health/physical-activity-food-labels-wellness-scli-intl-gbr/index.html

BMJ Journals
https://journals.bmj.com/

日本人の食事摂取基準(2020年版)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586556.pdf

今回のまとめ

PACEラベルが肥満や糖尿病の抑制につながる可能性があることは、素晴らしい効果ですよね。
確かに、もしお店で手に取ったお菓子に「ランニング1時間分」と書かれていたら、そっと棚に戻してしまいそうです。
ぜひ記載してもらいたいところですよね。

Category : 海外 / 雑学/健康・ダイエット

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