秋が旬のスイーツはダイエット&美肌効果も!
ご褒美スイーツでキレイになる!
ダイエットのためにスイーツは断つ、もしくはできるだけ控えるということが多いと思いますが、ただひたすらガマンするのも辛いもの。
おいしく食べてきれいになれたら…そんな願いを叶えてくれるのが、秋が旬のスイーツです。
しかもダイエットだけでなく、女性に嬉しい効果があるものばかり。
おいしい秋の味覚が出そろう時期は、上手に取り入れることでストレスフリーなダイエットが可能なのです。
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ダイエット+美容に効果が期待できるスイーツ
タルトタタン
アップルパイに似たタルトタタンは、りんごを使ったフランスの伝統的なお菓子。
バターと砂糖でキャラメル色にソテーしたたっぷりのりんごを焼き型に入れて、その上からタルト生地をのせて焼き上げます。
アップルパイはほとんどの部分がバターたっぷりの生地で構成されているのに対し、タルトタタンの主役はあくまでもりんご。生地はわずかでりんごがたっぷりなので、アップルパイよりも低カロリーな上にポリフェノールやペクチンなどの美容に期待できる栄養素をしっかり摂取することができます。
りんごには「りんごポリフェノール」という抗酸化物質が含まれ、その主成分である「プロシアニジン」は特に強い抗酸化力を持ち、活性酸素の発生を抑えアンチエイジングや体脂肪蓄積を抑える作用、悪玉コレステロールを抑える、などの効果があるという研究結果が発表されています。
そのほかに「ぺクチン」という水溶性食物繊維がりんごに豊富に含まれています。腸内環境を整える作用や、成人病のケア、血糖値上昇を抑制、デトックス効果などがあります。
カリウムも多く、体内の塩分濃度を調整しむくみの解消にも効果的です。
洋梨のタルト
タルトには脂肪分の高い生クリームではなく、卵と牛乳から作られるカスタードクリームやビタミンEの豊富なアーモンドクリームが使われていますので、栄養的にはその分脂肪が少なくタンパク質やビタミンミネラルが多くなります。洋梨がたっぷり乗ったタルトならさらに食物繊維も摂れますので、ケーキの中では栄養的に優秀な部類と言えます。
洋梨は収穫から追熟という期間を経て、美味しい食べ頃の時期を秋に迎えます。
洋梨は和梨の約2倍の食物繊維が含まれており、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方があります。どちらも腸活には必須の栄養素で、ダイエットに効果的。
アスパラガスに含まれることで知られる「アスパラギン酸」も含有し、疲労のもととなる乳酸の分解を促進する効果が期待できます。
りんごと同様にカリウムも豊富なので、むくみの解消に良いでしょう。
焼き芋、干し芋、スイートポテト
さつま芋で気になるのは糖質(炭水化物)ですが、おやつとして食べるのであれば避けるどころかおすすめの食材です。さつま芋は消化吸収がゆっくりで、太りにくい糖質の代表でもあるのです。
食物繊維が多いのでとても腹持ちが良く、むくみ解消に役立つカリウムも豊富です。ビタミンCにおいてはリンゴの10倍以上もの量が含まれていて、細胞の結合を強化するコラーゲン生成を助ける機能や、免疫力をアップし風邪を予防する働きがあります。しかも、さつま芋をはじめとする芋類のビタミンCは、加熱調理しても壊れにくいという嬉しい特徴があります。
特筆すべき成分は、皮の近くにある「ヤラピン」というさつま芋だけが持つ糖脂質です。さつま芋を切ったときに包丁につく白い液体が、そのヤラピン。昔から緩下剤として知られ、食物繊維との相乗効果で便通に効果がありますから、腸内環境を整え、やせ体質や美肌にもつながります。
その他、若返りのビタミンといわれるビタミンE、銅、パントテン酸、ビタミンB6、葉酸などが多く含まれており、まさに栄養の宝庫です。
さつま芋を茹でて干した加工品である干し芋も、ダイエット中のおやつにおすすめです。生、蒸かし芋、焼き芋と比較するとビタミンCは大きく減ってしまいますが、食物繊維とヤラピンはそのままですので、美腸力は健在です。
ただ、干し芋に含まれるカロリーは1枚(約25g)なら80kcalと、決して低カロリーではありません。食べる量は1日2枚程度が目安ですが、噛みごたえがあるのでこの量でも案外満足できます。温かいお茶などの水分摂りながら食べる事で満腹感が得られやすく、お通じの改善効果も高まります。
さつま芋を使ったスイーツのスイートポテトはケーキ類の中では美容力が高いので、どうしても洋菓子が食べたい時には選択肢に入れると良いと思います。
焼き栗
ナッツ類と同様に植物の種子である栗は、その実に発芽のエネルギーを蓄えており、高栄養な食べ物です。焼き栗やゆで栗をおやつにつまめば、美容成分を摂取することができます。皮をむくひと手間も、食べすぎを防止し少ない量でも満足することができます。
カリウムが豊富に含まれるので、体内の余計な水分の排出や、体内の塩分濃度を適切に保つ効果、また、美肌に欠かせない食物繊維やビタミンCも含んでおり、さつま芋と同じくデンプン質に包まれているので、加熱による損失はそれほどありません。
糖質・脂質・タンパク質のエネルギー代謝に必須のビタミンB群も豊富で、疲労回復に役立つビタミンB1、細胞の成長を促進し老化防止するビタミンB2、アミノ酸の合成や代謝に必要なビタミンB6、血を作る葉酸も含まれているので、貧血予防や葉酸を多く必要とする妊娠中の方にも最適です。
そして、渋皮にはタンニンが多く含まれています。渋皮煮以外では渋皮を食べることはあまりありませんが、タンニンは渋みの元となる成分で、緑茶やコーヒー、赤ワインにも含まれています。ポリフェノールの一種で強い抗酸化作用を持ち、アンチエイジングに効果が期待されています。
栗スイーツで人気のモンブランは、栗ペーストの部分よりも中の生クリームのほうが多いことがあるので、高カロリー・高脂肪です。スイートポテトかモンブランかなら、前者を選ぶのがダイエット的には正解。
干し柿
もともと柿には豊富な栄養が含まれており、干すことでその成分が凝縮されます。もちろん凝縮されるのは成分だけでなく甘味も非常に強くなりますので、ダイエット中に甘いものを欲した時でも、ヘルシーながらも十分に満足することができます。糖質は高いですが、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富ですので、量にさえ気を付ければダイエットや美容の強い味方になってくれます。
食物繊維が多いほか、ミネラルはマンガンやカリウムが豊富に含まれています。マンガンは骨の形成や代謝、酵素の活性化に関係し、カリウムはむくみの解消に役立ちます。生の柿はビタミンCがとても豊富で、サイズの大きい柿であれば1個で1日の必要量が補えるほどですが、干し柿に加工すると大きく失われてしまいます。ですが、その代わりに増加するのがβ(ベータ)カロテンです。干し柿にすることで、3倍以上にもなります。
βカロテンは体の錆び付き防止作用が非常に高く、美容や健康の維持に活躍する成分。体内に入ると必要量がビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を健康に保つ作用、視覚の正常化などの役割も果たします。干し柿にはポリフェノールの一種であるタンニンも豊富に含まれています。抗酸化作用があるため、アンチエイジングや美容効果が期待できます。
カロリーは1個あたり約100kcal。おやつに食べるなら1個までにし、温かいお茶などの水分と一緒にいただきましょう。
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食品成分データベース https://fooddb.mext.go.jp/
一般社団法人 青森県りんご対策協議会 https://www.aomori-ringo.or.jp/woman/procyanidins/
JA全農長野 https://www.nn.zennoh.or.jp/faq/fruits/
今回のまとめ
今回ご紹介したものは、どれもダイエットに必須の食物繊維やビタミン・ミネラルがたっぷり含まれています。
こうしたスイーツなら毎日食べても太らないということではなく、あくまでも量や頻度には注意が必要です。
食べるタイミングは夕食後が最も太りやすいので、ランチ後やおやつとして食べましょう。
間食を取り入れることで食事のドカ食いを防ぎ、足りていない栄養を補うものと捉えましょう。