お餅以外にも使いたい、きなこの美容とダイエット効果

きなこは美容にダイエットに優秀な食品
きなこが好きな人は多いものの、お正月のお餅ぐらいにしか使う機会がなく余りがち。そんな残念な食材でもありますが、きなこはダイエットサポートや美容に良い食品として、ぜひ日常的に活用していただきたい栄養価の高い食品です。
きなこは、大豆を炒って皮を除き、引いて粉状にして作られます。色が黄色に近いので漢字で「黄な粉」と書かれることもあります。
お餅やおはぎ、和菓子など日本の伝統的なスイーツに使われるほか、最近ではきなこアイスやきなこプリンなど、洋菓子にも用いられるようになってきました。
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きなこにはこんなに栄養が!
きなこ原料である大豆は「畑の肉」と言われるように日本古来のタンパク源であり、世界的にもヘルシーフードとして注目されています。大豆は豆類の中でも最もタンパク質の含有量が多く、体内で合成できない必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。しかもきなこは粉状になっているため、そのまま大豆の状態で食べるよりも消化吸収が良いです。タンパク質のほか、イソフラボン、レシチン、サポニン、ビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、カリウム、鉄、食物繊維などを多く含んでいます。
きなこの美容・ダイエット効果

大豆に含まれているイソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをし、細胞の代謝を高めコラーゲンを生成し、肌や髪のハリ・つやを保ちます。
きなこには上の通り多くの栄養素が含まれており、美容・ダイエットに効果を期待することができます。具体的にはどのような嬉しい効果があるのでしょうか。
①ダイエット効果
糖質の消化吸収を穏やかにし、血糖値をコントロールする食物繊維、体内で脂肪の蓄積を抑制する働きや、生活習慣病のケアに効果が期待できるサポニンが含まれています。
血糖値を急上昇させたり高い状態を長時間持続させたりすると、食事から摂取した糖質が脂肪に溜め込まれやすくなります。それを防ぐためには食物繊維が有効です。
②お腹すっきり
きな粉には100g当たりに18.1gの食物繊維が含まれているほか、大豆オリゴ糖も100g当たり7gの量が含まれています。オリゴ糖は糖質の一種ですが、糖として体に吸収されにくく、腸内で善玉菌のエサとなって腸内環境を整える働きがあります。食物繊維もまた腸で善玉菌のエサとなりますので、便秘を解消しぽっこりおなかの改善に効果が期待できます。
③美肌効果
大豆に含まれているイソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをし、細胞の代謝を高めコラーゲンを生成し、肌や髪のハリ・つやを保ちます。きなこにはコラーゲンの原料となるタンパク質も含まれ、しかも栄養を全身に行き渡らせる作用のあるレシチンなども含まれています。
オリゴ糖と食物繊維の腸内環境を整える作用も、美肌作りに深く関わっています。
④エイジングケア
体の錆びつき(酸化)は、シワ・しみなど肌への影響だけでなく、髪や脳、臓器、血管など全身すべてを老化させます。それを防ぐには抗酸化作用のある食品を摂取することが有効です。
大豆に含まれているイソフラボン、サポニン、ビタミンEなどには抗酸化作用があり、活性酸素を除去し酸化を防ぎます。
きなこを日常使いするには?

きなこは粉状になっているため、そのまま大豆の状態で食べるよりも消化吸収が良いです。タンパク質のほか、イソフラボン、レシチン、サポニン、ビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、カリウム、鉄、食物繊維などを多く含んでいます。
日本人の食事摂取基準(2015年)では、食物繊維の目標量は成人女性で1日に18g以上とされているものの、調査によると実際のところは平均14g前後しか摂取できていないようです。目標量まで4gほど足りていませんが、きなこなら1日大さじ2杯程度を食べればクリアすることができます。普段の食事やデザートにきなこをプラスするだけで、美味しくなるだけでなく美容成分もしっかり摂取することができるのです。
普段の食生活の中で、無理なくきなこを食べることができる方法をご紹介します。
【きなこトースト】
・きなこ 大さじ1
・はちみつ又はオリゴ糖シロップ又は黒蜜 小さじ2
・バター 適量
バター、はちみつをトーストに塗り、その上からきなこをかけるだけ!はちみつ、オリゴ糖シロップ、黒蜜のいずれかは、好みのもので可。量についてもお好みで調整してください。
【きなこヨーグルト】
・きなこ 大さじ1
・はちみつ又はオリゴ糖シロップ 小さじ2
・プレーンヨーグルト 100g
ヨーグルトにきなことはちみつ又はオリゴ糖シロップをかけて食べます。乳酸菌と食物繊維にオリゴ糖と、美腸力抜群の組み合わせなので、便秘解消に効果的です。はちみつにもオリゴ糖は含まれています。
【きなこドレッシング】
・きなこ 大さじ1
・砂糖 小さじ2
・酢 大さじ1
・マヨネーズ 大さじ1
・醤油 大さじ1
すべての材料をよく混ぜれば出来上がり。ごまドレッシングのような味わいで、サラダだけでなく和え物に使っても良いですし、肉や魚にも合います。
参考サイト
健康長寿ネットhttps://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/saponin.html
e‐ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html
国民健康・栄養調査 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html
今回のまとめ
きなこを普段使いするだけで、美容力を上げることができます。
きなこはスイーツとしてだけでなく、ドレッシングにすれば何にでも合いますので、常備して冷蔵庫で保存するのも良いと思います。
2週間を目安に使い切りましょう。