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高カロリーな間食をやめられないのは間食中毒

高脂肪で高カロリーなおやつがどうしてもやめられないという人も多いのではないでしょうか。
高脂肪で高カロリーなおやつがどうしてもやめられないという人も多いのではないでしょうか。

間食自体は決してダイエット中にご法度というわけではありません。ただし何を選んで食べるかが重要なのですが、スナック菓子やケーキ、クッキーなどの洋菓子といった高脂肪で高カロリーなおやつがどうしてもやめられないという人も多いのではないでしょうか。
どうしても「太る間食」がやめられない、そう思っている人も、これを読んだらやめたいと思うことができるかもしれません。

【content】

間食はダイエットの敵?

アーモンドなどナッツ類、ドライフルーツ、焼き芋、干し芋など、脂肪が少なく食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富です。

ダイエット中の間食は、絶対にNGというわけではありません。栄養価が高く太りにくい食品であれば、適量を食べたほうがダイエット促進になる場合もあります。
例えば、アーモンドなどナッツ類、ドライフルーツ、焼き芋、干し芋など、脂肪が少なく食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富、しかも噛み応えがあり少量でも満足感を得られる食品は、適量を食べることでダイエットに効果的です。もちろん食べ過ぎればカロリーオーバーになってしまいますが、食事だけでは不足しがちな美容に良い栄養素を間食で補うことができるので、小腹が減った時にはこれらをおやつとして食べると良いでしょう。しかし高脂肪・高カロリーの間食はダイエット中にはおすすめできません。脂肪のカロリー自体が高いためということもありますが、高脂肪・高カロリー食には中毒性があるという研究結果があります。

脂肪の多い食品には中毒性が!

高脂肪・高カロリーの食品がドラッグとほぼ同じように脳へ影響を与えることが分かりました。

アメリカのニュースサイト「CNN.com」でこのような記事が掲載されていました。
まずは、「脂肪の多い食べ物はドラッグ(薬物)のような中毒を引き起こすかもしれない」という衝撃的な見出しです。
ラットでの実験結果によると、高脂肪・高カロリーの食品がドラッグとほぼ同じように脳へ影響を与えることが分かりました。

フロリダの研究所で分子治療学の准教授をしているポール J ケニー博士の研究によると、コカインや、ヘロインなどのドラッグを使用するのと、ジャンクフードなど高脂肪・高カロリーの食品を食べ過ぎることは、どちら も同じように脳の快楽中枢を刺激し続け、そして最後には破壊してしまうのだそうです。

ラットの実験結果

肥満体になったラットの脳の快楽に対する耐性はマヒしてしまい、もっと食べたいと今まで以上に高脂肪・高カロリーな食事を求めるようになったのです。

ケニー博士のチームは、ラットを3つのグループに分け、40日間の実験をしました。
1つ目のグループにはラット用のエサを、2つ目のグループにはベーコン、ソーセージ、ケーキなどの高脂肪で高カロリーな食事を1日1時間だけ、3つ目のグループには同じく高カロリーな人間の食事を1日23時間与えました。

3つ目のグループのラットがすぐに肥満になったのは言うまでもありませんが、驚くべきことは、ラットの脳にまで変化があったことです。与えられ続けた高脂肪・高カロリーな食事によって、肥満体になったラットの脳の快楽に対する耐性はマヒしてしまい、もっと食べたいと今まで以上に高脂肪・高カロリーな食事を求めるようになったのです。正に中毒症状といった具合です。

さらに、食事の時にラットに電気ショックを与えると、1つ目と2つ目のグループのラットは恐怖で食事ができなくなったのですが、3つ目のグループのラットはそうではありませんでした。ケニー博士によると、おそらく食事を平らげることだけに意識が強くフォーカスされ、電気ショックが与えられることは切り離されているのだろう、ということです。

食べ過ぎてしまうのは意志が弱いせいではない

自分の意思でコントロールすることができなくなっているのです。

なんとも驚愕の研究結果です。
人間がつい食べ過ぎてしまうのは、意志が弱いからとあくまでも自己責任と考えるのが一般的な意見だと思いますが、明らかな食べ過ぎの状態は、無意識のうちに脳のスイッチがONになっているようなもの。自分の意思でコントロールすることができなくなっているのです。しかも一度壊れた快楽中枢は、そう簡単には正常な状態には戻らないのです。
これはまさに中毒の恐ろしさです。ただし、これはあくまでもラットによる実験結果ですので、人間もまったく同じ状態になるとは限りません。ですが、高脂肪・高カロリーな食べ物が脳に与える悪影響については、十分に示唆されていると思います。

高カロリー中毒にならないためには?

必要なものを買うために寄る場合は除き、なんとなく寄るというのはもってのほか。

●身の回りに高カロリーなものを置かない
会社のデスクの引き出しや自宅に常備するなど、視界に入り手に取りやすい場所には高脂肪・高カロリーな食べ物を置かないようにする。

●コンビニになるべく寄らない
必要なものを買うために寄る場合は除き、なんとなく寄るというのはもってのほか。さまざまななものが目につき、誘惑に負けて高脂肪・高カロリーな食品をつい買ってしまうことも。喉が渇いた場合もジュースや糖分の入ったものではなく、お茶か水しか買わないと決めて売り場へ行きましょう。

●ながら食べ、早食いをしない
食べ物に意識を向けて食べないと食べた実感が湧きにくいので、量が多くなりやすいです。自分が食べるものと量を確認し、よく噛んで食べましょう。

●空腹時以外は食べない
間食が習慣化している人に多いパターンが、お腹が空いているわけでもないのに食べてしまうということ。本当に必要かどうかを自問自答してから食べるようにしましょう。

関連記事
CNN.com http://edition.cnn.com/2010/HEALTH/03/28/fatty.foods.brain/
e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food
MIDSS http://www.midss.org/

今回のまとめ

ジャンクフードやスナック菓子、スイーツなど、太る原因になる食べ物をやめたいのにやめられない人は、まず手元に置かないことから始めてみてください。
周りの人に宣言しておくのも良いでしょう。
そして、テレビを見ながら、スマホやPCをいじりながら、というように「ながらおやつ」が習慣になっている人は要注意!
集中が食べ物に向いていないので食べているという実感が湧きにくく、食欲の抑制が利かず食べ過ぎてしまいます。
本当に食べたいかを自分に問いかけ、食べるときは意識を食べ物に集中することを意識してみてくださいね。

Category : 雑学/健康・ダイエット

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