食品添加物を減らして体質改善を目指す!
合成添加物が肥満の原因に?
人間の体は合成添加物を上手く分解できないことがあります。すると代謝が悪くなり、脂肪も分解されづらくなっていくという悪循環が生まれます。毎日コンビニ弁当やコンビニサラダチキンを食べるなど多くの添加物を摂取していると、たとえカロリーが低かったとしても太ってしまうということもありえるのです。
食品添加物を完全に排除することは難しいですが、体のことを考えたらできるだけ避けるようにしたいところ。そこで今回ご紹介するのが「ゆる無添加」です。
100%排除を目指すのではなく、
できる範囲で無添加を生活に取り入れるのが「ゆる無添加」です。そのためには、安全な添加物と危険な添加物を知って、加工食品を購入するときに原材料表示をチェックする習慣を付けることです。
加工食品は原材料名を表示することが義務付けられています。パッケージの裏面や側面などに記載されていることが多いので確認するようにしましょう。
危険性が分かっていても、添加物の使われた食品を購入せざるを得ない時もあるかもしれませんが、できるだけ頻度や量を減らし、可能な範囲で無添加生活にしていきましょう。
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中食や惣菜にも食品添加物
色・味・見た目・保存性などを良くするための「香料・着色料・保存料」などの多くの添加物が加工食品やお菓子、惣菜、パンなど、あらゆる食品に使用されています。
スーパーやデパ地下などの惣菜やデリバリーなどの中食は、レトルトなどの加工食品よりも安心というイメージがあるかもしれませんが、無添加であるもののほうが少ないのが現状です。
保存や調味のために食品添加物を使っているケースがほとんどなのです。しかも、中食は原材料表示が義務ではありませんので、何が使われているのかを確認できないことがあります。
理想は素材そのものから手作りする食事ですが、毎日のことなのですべてを手作りすることをマストとするのは非現実的ですし、作り手の負担がとても大きくなってしまいます。
時間的に難しい場合もあるでしょう。また、調味料に添加物が使用されていることも多々ありますので、完全無添加というのはかなりハードルが高いです。ですので、惣菜や加工食品など便利なものをうまく取り入れながらも、添加物が少ないものを選べるように、知識を身につけましょう。
食べたもので体は作られます。自分の体のためにはできるだけ良いものを口にしたいものですよね。徹底して無添加とまではいかなくても、ゆる無添加でヘルシーな食生活に変えていきましょう。
すべての添加物が悪ではない
食品添加物と聞くと「体に悪そう」「なるべく避けたほうが良さそう」といったような漠然としたイメージがあるかもしれません。
しかし「食品添加物」は天然由来も人工的なものも、食品に添加する物質のことは一括りに「食品添加物」と呼ばれおり、例えば豆腐の製造に必須の「にがり(塩化マグネシウム)」も食品添加物です。
添加物と名の付くものすべてが体に悪いとは一概には言えませし、必ずしも人工的な合成添加物が悪く、天然由来が体に害がないというわけでもありません。
添加物一つひとつの名称を覚えることは難しいですので、そうした場合は使われている添加物の数が少ないものを選ぶというのもひとつの手段です。
身近な食品でよく見かける添加物をご紹介します。
身近な食品でよく使用されている添加物
【乳化剤】
乳化剤は水と油のように、通常では分離してしまう性質のもの同士の性質を変え、混ざりやすくするために使われます。
この中で注意をしたいのが「リン酸塩」です。リン酸塩は、子供が好きなプロセスチーズや、ハム・ソーセージなどの加工肉に多用されており、乳化剤としての用途以外にもPH調整剤などとしても用いられます。
過剰摂取はカルシウムの吸収が阻害され、骨がもろくなる恐れがあるので、特に成長期の子供は避けたほうが良いでしょう。チーズを買うのであれば少し値は張りますが、非加熱・無添加のナチュラルチーズのほうが安全性・栄養価ともに高く、乳酸菌も生きています。
下記の乳化剤はいずれを使用していても、「乳化剤」と一括表示することができるので、どれが使われているかまでは分からないこともあります。対策としては「リン酸塩」と明記されているものは購入しないことです。
●合成:グリセリン脂肪酸エステル/ショ糖脂肪酸エステル/ソルビタン脂肪酸エステル/リン酸塩 など
●天然由来:大豆レシチン/大豆サポニン/卵黄レシチン/オオムギ殼皮抽出物 など
【保存料】
保存料は、食品のカビや腐敗などの原因となる微生物の増殖を抑え、保存性を高める添加物です。乳化剤のように一括表示はできず、「保存料(ソルビン酸K)」のように、物質名が表示されています
食品に使用される合成添加物の量は国によって安全量が定められてはいるものの、中には添加物の組み合わせ次第で毒性が高まるものもあります。
例えば保存料のソルビン酸と発色剤の亜硝酸塩(亜硝酸Na)です。単体であればそれぞれ危険性は高くないとされていますが、これらを組み合わせると毒性が高まることが分かっています。ハムやソーセージなどの加工肉にはソルビン酸、亜硝酸塩の両方が使われていることが多いので要注意。
●合成:安息香酸(あんそくこうさん)/安息香酸ナトリウム/ソルビン酸/ソルビン酸カリウム(ソルビン酸K)プロピオン酸/プロピオン酸カルシウム(プロピオン酸Ca)/プロピオン酸ナトリウム(プロピオン酸Na) など
●天然由来:しらこたんぱく抽出物/カワラヨモギ抽出物/ペクチン分解物 など
【甘味料】
合成の甘味料は砂糖より安価で低カロリー、保存性も高めることができるため、広く用いられています。中毒性や肥満、糖尿病などのリスク等が危惧されている一方、通常の量では毒性の問題は起こらないとも考えられています。
砂糖よりも甘みが強いものが多いのも特徴です。一括表示はできず、物質名が表示されています。
●合成:アスパルテーム/アセスルファムK(アセスルファムカリウム)/スクラロース/サッカリン/サッカリンナトリウム など
●天然由来:甘草(カンゾウ)/ステビア/キシリトール/ソルビトール(ソルビット) など
【着色料/発色料】
食用タール色素は、「赤色◯号」「黄色◯号」などと表示される合成着色料で、食品の色を鮮やかにする添加物です。アレルギーや発がん性が疑われており、日本では許可されているものでも種類によっては諸外国では禁止されているものがあります。
食品の着色料の中で最も使用量が多いのは、カラメル色素です。砂糖、ブドウ糖など糖類を原料にしており、加熱することで褐色になりカラメル化します。
天然由来ですので問題はないように思えますが、実はカラメル色素にはカラメルⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳと4種類があり、Ⅰ以外は化学物質で処理されています。 商品の原材料表示にはどの種類かは記載されず、ただ「カラメル色素」と一括表記されます。
Ⅰ→ 糖類を加熱して作る、昔ながらの無添加カラメル。 Ⅱ→ 糖類に亜硫酸化合物を加えて作ります。 Ⅲ→ 糖類にアンモニウム化合物を加えて作ります。 Ⅳ→ 糖類に亜硫酸化合物をとアンモニウム化合物を加えて作ります。
この中で最も安全性が高いのはⅠですが、コストが高くなるためほとんど使用されていないようです。 Ⅱは日本での使用は禁止されており、現在使用されているのはⅢ、Ⅳが大半です。 Ⅲ、Ⅳのようにアンモニア化合物により生成されたものはわずかに毒性を持っています。
●合成:食用タール色素/亜硝酸塩(亜硝酸ナトリウム) など
●天然由来:カラメル色素/赤キャベツ色素/アナトー色素/コチニール色素/スピルリナ色素
【香料】
合成香料で現在許可されているものは、2500種にも上ると言われています。種類を記載する必要はなく「香料」と一括表示することができるので、何が使われているのかは不明です。
安全なものから危険性が疑われているものまで、安全性にはバラツキがあります。
●天然由来:アニス油/カモミール油/からし油/ハッカ など
添加物による体への悪影響は?
動物実験などにより、発がん性やアレルギーを引き起こすなど毒性が認められた合成添加物であっても、食品に使われる量は人が生涯その物質を毎日食べ続けても体に悪影響がないとされる量と定められています。
実際に人体へ及ぼす影響の有無は諸説あるので、気にしないかなるべく避けるかは、自己判断するしかありません。
<関連記事>
厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/
日本食品添加物協会 http://www.jafaa.or.jp/index.htm
今回のまとめ
意識的に無添加の食品を選ぶ生活に変えると、合成添加物の味に敏感になる人も多いです。
合成添加物が使われたものを食べると味覚に違和感を覚えるようになってくるので、体への良し悪しというよりも味が気になって無添加を選択するようになる場合も。
これまで特に意識したことのない人は、まずは原材料表示を見る習慣づけから始めてみましょう!