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食事がわりに甘いものを食べると体へこんなに悪影響が!

食事代わりに甘いものを食べるとメリットよりもデメリットが大きいことを理解しましょう
食事代わりに甘いものを食べるとメリットよりもデメリットが大きいことを理解しましょう

甘いものを食べたいがためにカロリー調整?

ダイエット中は、お菓子やスイーツなど甘いものが無性に食べたくなる時があるものです。「甘いものを食べてはいけない、食べるべきではない」という気持ちがあるがゆえに、余計に食べたくなってしまうなんていう心理かもしれません。

そしてどうしても食べたいあまりに、食事の代わりに甘いものを食べて、カロリーの帳尻を合わせよう、このように考えたことのある人や実際に経験のある人は多いはず。

確かに摂取カロリーに大きな差はなく、食事を取る代わりに甘いものを食べるほうが、むしろ低カロリーで済んでしまう場合すらあります。しかしながら、こうした食べ方はメリットよりもデメリットが大きいのです。食事代わりに甘いものを食べると、体へどのような悪影響を及ぼすのでしょうか?

【contents】

食事代わりにスイーツを食べる3大デメリット

デメリットその①:カロリーは同じでも甘いものだと太る

ケーキやプリンにはビタミン、ミネラル・食物繊維などダイエットに欠かせない栄養素はほとんど含まれていません

通常の食事であれば、糖質・タンパク質・脂肪・ビタミン・ミネラル・食物繊維など、体に必須のさまざまな栄養素をまんべんなく摂ることができます。
一方、甘いものはどうでしょう?

ケーキ、プリン、クッキーなど洋菓子は糖質と脂肪が主な栄養素です。砂糖やバターのみならず、欧米では規制のある油であるトランス脂肪酸を含む、マーガリンやショートニングなどがたっぷりと使われています。ビタミン、ミネラル・食物繊維などダイエットに欠かせない栄養素はほとんど含まれていません。

そして摂取できる栄養素以外にもキモとなるのが、血糖値の問題です。
食事を取るのは空腹時、つまり血糖値が下がっている状態のときです。

この状態で食事代わりに甘いものを食べてたっぷりの糖質を摂ると血糖値が一気に上昇し、血糖値をコントロールするためにインスリンというホルモンが過剰分泌されます。そしてエネルギーとして使われなかった余剰分の糖は、脂肪として蓄えられてしまいます。

急上昇した血糖値は急下降するため、すぐにまた空腹を感じることになり、余計なものを食べてしまうという悪循環にもなりかねません。特に朝は血糖値が下がっており、しかも体へ吸収されやすい状態ですので、朝食代わりに甘いものを食べてしまうと非常に太りやすいと言えます。

また、血糖値の急上昇・急降下を日常的に繰り返すと、糖尿病のリスクを高めてしまう恐れがありますので、太ることへの心配だけでなく健康面でも注意が必要です。

デメリットその②:体調不良のもとに!

ビタミンが不足すると疲労感や倦怠感、脳へのエネルギー供給が滞り、イライラや集中力の低下を招きます

食事と甘いものとの大きな違いは、食事からは栄養を摂ることができますが、甘いものは反対に体内の栄養素を消費してしまうということです。
甘いものは糖質や脂肪たっぷりなので総じて高カロリーです。エネルギー(カロリー)は得ることができるものの、これらを体内です代謝するためには大量のビタミン・ミネラルが使われるのです。

糖質をエネルギーに変える(代謝する)ためには、体内のビタミンB1が使われます。水溶性のため体にストックしておくことができないので、日々の食事から摂取しなくてはなりません。ビタミンB1は豚肉や鰻、玄米などに多く含まれます。

ビタミンB1が不足すると糖質の代謝がスムーズに行われず、疲労感や倦怠感を起こしてしまうほか、脳へのエネルギー供給が滞り、イライラや集中力の低下ということも起こります。そして、代謝しきれなかった糖質は体脂肪になります。

洋菓子に多く含まれる脂肪は、代謝するためにはビタミンB2が使われます。豚・牛・鶏のレバー、鰻、納豆、卵、魚に含まれ、B1同様に水溶性のため、体にストックができないので毎日摂取するべき栄養素です。

ビタミンB2が不足すると脂肪の代謝がスムーズに行われず、エネルギーとしての利用効率が下がり、やはり体脂肪になってしまいます。また、肌や髪のトラブルなどが起こり、口の端が切れる口角炎の原因にもなります。

デメリットその③:老化が促進される

糖質を摂りすぎると体内では「糖化」という現象が起こります。

糖質を摂りすぎると体内では「糖化」という現象が起こります。
糖化とは、体内の糖とタンパク質とが結びつき変性すること。

例えば肉に火を通すと固くなり色が変わるのもタンパク質の変性の一種で、生の状態に戻すことができないのと同様に、一度糖化が起こるともとには戻りません。
体内で糖化が起こるとAGEs(エイジス・終末糖化産物)という褐色の老化物質が発生します。糖質の過剰摂取は体内で代謝しきれず糖化し、肌や血液、臓器まで、全身の老化が加速してしまうのです。

これにより、肌のくすみ、弾力がなくなる、代謝が低下し太りやすくなる、成人病リスクの上昇などの可能性が高まります。

糖化を防ぐには血糖値を急上昇させないことが重要です。食事代わりに甘いものでは、糖質量が多すぎます。糖化、そして老化への道まっしぐらなのです。

甘いものを食べても良いタイミングはいつ?

食事代わりに甘いものを食べるのは、肥満リスク・健康リスクを高めてしまうことが、ここまででおわかりいただけたと思います。

甘いものを食べたいときは、玄米、野菜、きのこ、海藻など食物繊維たっぷりの食事の後がベスト。食物繊維をしっかり摂った食後であれば、血糖値の急上昇・急降下の問題がクリアされますし、すでに満腹感を得た後なので、量を食べ過ぎることもないでしょう。

生クリームやバター、ショートニングなどがたくさん使われている高脂肪の洋菓子よりも、あんこやきなこ、寒天などを使った和菓子のほうがダイエット向きです。

参考

農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/#2
文部科学省 https://fooddb.mext.go.jp/

今回のまとめ

食事と甘いもののカロリーが同じだったとしても、栄養素には大きな差があります。栄養素によってそれぞれ体内での代謝のされ方や役割は異なるので、食べ物はカロリー以上に栄養素を重視するようにしましょう。

Category : 雑学/健康・ダイエット

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