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イギリスではダイエットの大敵ジャンクフードのCM規制がさらに強化

イギリスでは以前より、16歳以下を対象にしたテレビ番組でジャンクフードのCMを放送することが禁止されていますが、今般の規制ではさらに厳しいものになります
イギリスでは以前より、16歳以下を対象にしたテレビ番組でジャンクフードのCMを放送することが禁止されていますが、今般の規制ではさらに厳しいものになります

イギリスではジャンクフードのCMが規制強化

「ジャンクフード」とは、ウィキペディアによると栄養価のバランスを著しく欠いた調理済み食品のこと。高カロリー、高塩分にもかかわらず、ビタミン・ミネラル・食物繊維があまり含まれない食べ物で、「ジャンク」とは英語で「がらくた」「くず」という意味です。具体的には、ファストフード、アイスクリーム、スナック菓子、清涼飲料水など。

そんなジャンクフードのCMが、イギリスでは国民の健康増進・肥満防止を強化するため、規制が強化されることになりました。

政府は肥満が新型コロナウイルスの重症化のリスクを生じさせることを示す研究結果があると指摘しています。新型コロナウイルスに感染したジョンソン首相自身も、容体が悪化した一因が自身の太りすぎにあったとみており、肥満防止強化に踏み切ったとのこと。

【contents】

肥満対策としてカロリー表示の義務化も

CM規制のほか飲食店では提供する食品のカロリー表示を義務化する動きが

イギリスでは以前より、16歳以下を対象にしたテレビ番組でジャンクフードのCMを放送することが禁止されていますが、今般の規制ではさらに厳しいものになります。

脂肪・糖質・塩分の多い食品(HFSS = High in Fat, Sugar or Salt)については、テレビとオンラインのCMを午後9時までは禁止。午後9時までとしているのは、子どもがメディアを視聴する機会が増えるのが午後6~9時で、この時間帯の食品CMのうち60%がジャンクフードであるという調査結果に基づくもの。

またCM規制のほか、250人以上の従業員を雇う飲食店では、提供する食品のカロリー表示を義務化、サイクリングの奨励と専用道路の増設なども、肥満対策計画に盛り込まれる予定と報じられています。

ジャンクフード規制のない日本

日本では現在のところジャンクフードに関する規制はなく、法的な肥満対策は講じられていませんが、イギリスのほかアメリカ、フランス、韓国などのいくつかの国々では法的規制が設けられています。

日本においては、ジャンクフードで健康を損なったり太ったりしないためには、自制心を持つしかないのが現状です。
とはいえ、ファストフードやカップラーメン、ポテトチップス、スナック菓子などを、時々無性に食べたくなることがありませんか?この「無性に」は、もしかするとある種の中毒症状である可能性があります。
なぜなら、高カロリー・高脂肪の食品は、ドラッグと同じように中毒性があるという実験結果があるのです。

ジャンクフードにはドラッグ並みの中毒性が!

ジャンクフードなど高カロリー・高脂肪の食品を食べ過ぎることは禁止薬物と同じような依存症がみられるそうです

フロリダの研究所で分子治療学の准教授であるポール J ケニー博士の研究によると、コカインや、ヘロインなどのドラッグを使用するのと、ジャンクフードなど高カロリー・高脂肪の食品を食べ過ぎることは、どちらも同じように脳の快楽中枢を刺激し続け、そして最後には破壊してしまうのだそうです。

ケニー博士のチームは、ラットを3つのグループに分 け、40日間の実験をしました。
1つ目のグループには普通のエサを、2つ目のグループには肉やケーキなど、人間の高カロリーな食事を1日1時間だけ、3つ目のグループには同じく高カロリーな人間の食事を、1日23時間与えました。

3つ目のグループのラットがすぐに肥満体になったのは言うまでもありませんが、驚くべきことはラットの脳にまで変化があったことです。

与えられ続けたジャンクフードによって、肥満体になったラットの脳の快楽中枢はマヒしてしまい、「もっと、もっと」と今まで以上のジャンクフードを求めるようになったのです。正にドラッグの中毒症状と同じ状態です。

さらに、食事の時にラットに電気ショックを与えると、1つ目と2つ目のグループのラットは恐怖で食事ができなくなったのですが、3つ目のグループのラットには変化はありませんでした。

ケニー博士によると、おそらく食事を平らげることだけに意識が強くフォーカスされ、電気ショックが与えられることは切り離されているのだろうということです。
なんとも驚愕の研究結果です。

食べすぎてしまうのは意志が弱いせいではない

ジャンクフード中毒は自分の意思でコントロールできるものではないのです。

つい食べすぎてしまうのは意志が弱い、あくまでも自己責任と考えるのが一般的な意見だと思いますが、行き過ぎた「食べすぎ」状態は、無意識に脳のスイッチがONになっているようなもの。自分の意思でコントロールできるものではないのです。しかも、一度壊れた快楽中枢は、そう簡単には元には戻らないのです。

これが中毒の恐ろしさです。
ただしこれはあくまでもラットによる実験結果ですので、人間もまったく同じ状態になるとは限りません。

しかしながら、高カロリー・高脂肪・高糖質・高塩分なジャンクフードが「太り脳(デブ脳)」を作ってしまうということを、肝に銘じておいたほうが良いかもしれません。

参考

Department of health & social care https://www.gov.uk/government/publications/tackling-obesity-government-strategy/tackling-obesity-empowering-adults-and-children-to-live-healthier-lives
AFP https://www.afpbb.com/articles/-/3295716
CNN「Fatty foods may cause cocaine-like addiction」
http://edition.cnn.com/2010/HEALTH/03/28/fatty.foods.brain/

今回のまとめ

WHO(世界保健機関)は、高カロリーなだけで栄養価の低い食品は肥満のリスクを高めるとし、糖尿病、心血管疾患、がんなどの成人病と関連付けられる報告しています。
日本では規制がない以上は、自衛するしかありません。
ジャンクフード中毒にならないためには、日ごろから健康的な食生活を送ることを基本にしましょう。

Category : 海外 / 雑学/健康・ダイエット

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