実はすごい!海苔の美容とダイエット効果
海苔の栄養価に注目
海苔(のり)はおにぎりやのり巻きなどにはなくてはならないものの、いつも料理の脇役で、その栄養価についてはあまり注目したことはないのではないでしょうか。
ですが、実は海苔には思いもよらぬよどの栄養が含まれています。美容にもダイエットにも期待できる海苔の栄養成分には、どのようなものがあるのかを解説します。
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海苔は「海の野菜」
海藻である海苔は、言わば海の野菜。家庭で消費される海苔は、紙状にし乾燥させた板海苔を焼いた「焼き海苔」が一般的です。
焼きのり1枚(全型)は21cm×19cmで統一されており、重さは約3g。このたった海苔1枚・3gの中に含まれる栄養素が驚きのスペックなのです。
匹敵する含有量の他の食品と比較してみましょう。
ビタミンA 420IU(138.6mg) → 卵 1個、牛乳 350cc、にんじん 10
1日に必要なビタミンAは2,000IU(国際単位・成人男子)とされています。海苔1枚で約420IUですので、これだけで1日の所要量の2割強を補給することができます。
ビタミンAは、目や粘膜などの機能が正常に働くために必要で、不足すると夜盲症、子供の成長阻害、皮膚や粘膜上皮の乾燥、感染に対する抵抗力の低下などの症状があります。
ビタミンB1 0.03 mg → 牛乳 100cc、いわし 100g(1尾)相当
ビタミンB1は、体内のブドウ糖をエネルギーに代謝するのに必要な栄養素です。
不足すると、食欲不信、だるさ、疲労感などのほか、ひどくなると脳や神経に障害を起こすことや、脚気になる可能性があります。
1日の必要量は0.9~1.2mgなので海苔だけでは不足しますが、普段の食事に海苔を取り入れることで補うことができます。味の面で海苔と相性の良いお米は糖質が多く含まれますので、一緒に食べれば代謝をサポートしてくれるでしょう。
鉄 0.4mg → 牛レバー 10g、茹でたほうれん草20g(1束程度)相当
血液の材料となる鉄も海苔に含まれています。海苔約5枚で、牛レバー1切れ分(約40g)相当の量です。茹でたほうれん草なら1束分と同程度と、植物性食品の中ではかなりの量と言えるでしょう。貧血予防に効果が期待できます。
カルシウム 12mg → 牛乳12g、しらす干し2g(小さじ山盛り1程度)相当
カルシウムは骨や歯を形成するほか、ホルモン、神経伝達物質の分泌、血液凝固、筋肉の収縮、体内のイオンバランスを正常に保つ、神経の興奮を調整する、細胞増殖・分化・維持、血圧上昇の防止など、意外なほど多岐に渡ります。
カルシウムの1日の必要量は600mgで、仮に牛乳だけから摂取するなら600mlも飲む必要がありますが、海苔を取り入れて補えば必要量もクリアしやすいです。
さらにほかにも美容成分たっぷり!
①タンパク質
焼き海苔の40%はタンパク質です。比率でいえば肉・魚・大豆は約20%ですからそれよりもかなり多く、しかも必須アミノ酸をすべて含んだ良質な植物性タンパク質です。
②食物繊維
焼き海苔の食物繊維は全体の36%もの量に上ります。
海苔の食物繊維は水溶性食物繊維に分類されます。水溶性食物繊維は腸を整えるだけでなく、糖質や脂肪の吸収を抑える作用がありダイエットにも効果があります。
同じ海藻類であるわかめや昆布にはない「ポルフィラン」という海苔特有の糖質があり、保水力に優れ、保湿成分として化粧品にも使われています。
③ビタミンC
100g中の含有量で比較すると、ビタミンCが多い食品の筆頭であるレモンが100mg、いちご62mg、パセリ120mg、そして海苔はというと210mgです。
美肌や抗酸化作用に欠かせないビタミンCまでこんなに含まれているとは驚きです。
④葉酸
鉄と同じく、血液を作るのに必要となる葉酸。赤血球の合成に大きく関わっており、不足すると貧血の原因となります。
特に胎児や成長期の子供には特に必要とされ、妊娠期には普段の倍の葉酸をとる事が推奨されています。
葉酸が多い食材にほうれん草やアスパラガスなどがありますが、100g中の含有量では焼海苔が最も多く、1,900μgが含まれています。
⑤タウリン
栄養ドリンクに配合されていることで知られている成分で、海苔には100gあたり1220mgが含まれています。多くの食品の中でもトップクラスの含有率です。
タウリンには色々な効果があり、肝臓の解毒能力を強化し更に肝臓の働きも高め、二日酔い防止の働きをしてくれます。また、高血圧や高血糖などの生活習慣病のケアにも作用すると言われています。
海苔は1日に2枚が目標
海苔に含まれる多くの成分は、他の食品と比べかなり高い含有率であることは間違いありません。焼き海苔は生海苔に比べ消化に良いとはいえ、一度にたくさん食べるものではありませんので、1日2枚を目安にしましょう。
汁物や和え物、炒め物、和風サラダのトッピングなど、さまざまな料理に相性が良いので、そのまま食べる以外にもどんどん活用してみてくださいね。
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山本山 https://www.yamamoto-noriten.co.jp/knowledge/unchiku.html
今回のまとめ
現代人が不足しがちな栄養素を補う食品として、1日2枚を意識して食べましょう。
1枚でたったの6キロカロリーなので、ダイエット中のおやつとしてつまむのもおすすめです。