もやしの疲労回復成分はアスパラガスの倍!実は低カロリーで栄養たっぷり!

あまり栄養がないと思われがちな野菜であるもやし。でも、実は栄養価が高いうえに低カロリー・低価格であり、下処理もほぼ不要と来たら日々の食事に活用するのが得策と言えるでしょう。もやしの美容・ダイエット効果について解説します。
【contents】
もやしは価格が常に安定

植物工場(野菜工場)で栽培された野菜で、完全な管理下で栽培されるため、1年十安定した品質の維持と供給が可能です。
農産物の成育は、日照りや大雨、気温の上下など天候に左右されるものですが、「工場野菜」はそうしたものの影響を受けないため、供給、品質、価格が安定しています。
工場野菜とは、植物工場(野菜工場)で栽培された野菜で、完全な管理下で栽培されるため、1年十安定した品質の維持と供給が可能です。
工場野菜で家庭でもなじみのある野菜といったら、何と言ってももやしです。どんなに悪天候が続こうとも、常に1袋30円~50円程度と非常に低価格ですので、多くの食材の中でもかなりの優等生と言って良いでしょう。
もやしの種類

軸が太くシャキシャキした食感で、他のもやしよりも甘味が感じられます。
もやしは主に穀類や豆類の種子を水に浸し、暗所で発芽・成長させた新芽のことで、 語源は新芽を出すという意味の「萌やす」から来ているようです。
市販されているもやしにはいくつか種類があります。代表的なものは以下です。
・緑豆もやし
最も多く流通していて、食べる機会が多いのが緑豆もやしです。軸が太くシャキシャキした食感で、他のもやしよりも甘味が感じられます。
・ブラックマッペ
黒豆(ブラックマッペ)を発芽させたものです。戦後にタイやミャンマーから輸入され日本で普及しました。緑豆もやしよりも細長く、もやし特有の青臭さが少ないのが特徴です。
・大豆もやし
韓国料理のナムルでよく見かける豆のついた大豆もやし。大豆を発芽させ、芽だけでなく豆の部分も食べます。豆にはタンパク質や大豆イソフラボンなどが含まれ、歯ごたえもあります。豆の部分ごと食べるため、ほかのもやしよりも栄養価は総じて高いです。
ないと思われがちだけど、実はさまざまな栄養が!

ビタミンCを目的に食べるのではなく、補うことができるという位置づけで考えましょう。
クセのない風味とシャキシャキとした歯ごたえがあり、色々な料理に活用されますが、もやしにはたいした栄養がないと思っている人も少なくないかもしれません。1袋あたり約35kclaと低カロリーなので、ダイエットを意識している方にとっては、安心して食べられる食材ではありますが、それ以外にどんな点に優れているのでしょうか?
もやしは豆を発芽させたものですので、それにより豆にはない新たな栄養素が生み出されています。
●むくみの解消
もやしにはカリウムが含まれています。カリウムはナトリウムを排出する働きをし、体内の塩分濃度を適切に整え、むくみ対策に欠かせない栄養素です。カリウムは水に溶け出やすく、茹でることで失われやすいです。電子レンジや炒める、汁物といった調理が無駄なくカリウムを摂取することができます。
●美肌効果
もやしにはビタミンCが含まれています。ビタミンCは美肌づくりのためにはマスト。シミやそばかすを防いでくれるほか、コラーゲンを生成する働きをするので、肌のハリを保つ効果もあります。
ただし成人の1日に必要なビタミンCの量は100mgなので、もやしだけで必要量を満たすことは難しいです。もやしのビタミンC含有量は100gあたり8mg。もやしばかりを食べていると不足してしまう恐れがあるため、ほかの野菜もバランスを考えて取り入れましょう。ビタミンCを目的に食べるのではなく、補うことができるという位置づけで考えましょう。
●腸活、生活習慣病のケア
もやしに含まれる食物繊維は不溶性食物繊維がメインです。不溶性食物繊維は便秘の予防に役立つほか、腸内で善玉菌のエサとなるなど腸内環境を整える働きをしてくれます。また、生活習慣病のケアにも食物繊維は効果が期待されています。
●疲労回復
もやしにはさまざまなビタミン・ミネラルが含まれますが、中でも注目したい栄養素はアスパラギン酸です。アスパラガスに含まれていることで有名な栄養素で、疲労回復や代謝の活性化などの効果があり、スポーツドリンクにも配合され、スタミナ維持にも活用されています。
この栄養素はアミノ酸の1種で、アスパラガス以外にも含まれています。大豆もやしにはなんとアスパラガスの2倍もの量が含まれており、様々な野菜の中でもトップクラスの含有量です。ブラックマッペにはアスパラガスと同程度含まれています。
もやしをおいしく食べるには?

短時間でも火は通りますので、加熱はサッとでOK。
もやしはあまり日持ちがしないので、購入後は早く食べるようにするのが鉄則。そして短時間で加熱するようにしましょう。短時間でも火は通りますので、加熱はサッとでOK。茹でる場合は、加熱後に水にさらすのはNGです。ビタミンが水に流出してしまうだけでなく、せっかくのシャキッとした食感が損なわれ水っぽくなってしまいます。
関連記事
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
もやし生産者協会 https://www.moyashi.or.jp/nutrition/
今回のまとめ
もやしは清潔な環境で育てられ、安価で通年安定しています。
そして何より嬉しいのが低カロリーなこと!
主菜にも副菜にも幅広く使える食材ですので、どんどん活用してみてくださいね。