冬ダイエットの定番 太る鍋とやせる鍋のの見極め方
冬は温かい鍋がおいしい季節。
鍋は栄養バランスが良く、上手に取り入れればダイエットを成功させることができるメニューです。不足しがちな野菜がたっぷりで、魚・肉・豆腐などのタンパク源もバランス良くヘルシーに食べることができ、しかも体が温まるので、血行促進や代謝アップにも有効です。
ただし、鍋料理なら何でもヘルシーというわけではなく、場合によっては太ってしまうNG鍋もあるので要注意。
太る鍋・やせる鍋の見極め方、やせる食べ方をご紹介します。
【contents】
鍋料理の美容・ダイエット効果
①やせやすい体になり、冷え性改善にも
温かい鍋料理を食べることにより内臓が温められます。これにより血流が良くなり、冷え性の改善や、代謝が上がることでダイエット効率が高い体になります。
②野菜やきのこがたっぷり摂れて腸活に!
鍋料理は加熱されることで野菜やきのこ類のかさが大きく減り、生野菜よりも一度にたくさんの量を食べることができます。野菜やきのこ類には食物繊維が豊富に含まれているため、腸内環境が整えられ、便秘解消、老廃物や有害物質のデトックスにも効果が期待できます。鍋料理なら低カロリーな素材で満腹感を得られるので、その点でもダイエットに有効です
③美肌効果
ビタミンやミネラルが豊富な野菜を十分に摂ることができますし、肌を作るもととなるタンパク質は肉や魚介類からヘルシーに摂取することができるという、鍋料理には美肌に必要な栄養素が揃っています。
ダイエット効率を上げる鍋
【寄せ鍋】
鍋の中でもベーシックな寄せ鍋は、白菜、春菊、ねぎ、きのこ類、肉、魚介類、豆腐と、たっぷりの野菜に加え数種類のタンパク源が入るので非常にバランスが良く、栄養面では言うことなし!しかもスープは出汁と醤油、塩がベースとなっており、具・スープともにヘルシーです。
寄せ鍋のつけだれとして使われるポン酢は意外と塩分が高いですが、野菜やきのこ類には体内の塩分濃度を調整する作用を持つカリウムが豊富に含まれているので、それほど気にする必要はありません。
【湯豆腐】
どの鍋よりも低カロリーなのが湯豆腐。忘年会や新年会で胃腸が疲れているときや、体重が増えてしまったときにおすすめです。豆腐がメインになるので野菜が不足しないよう、春菊やねぎをたっぷり入れてビタミンや食物繊維を補いましょう。
【しゃぶしゃぶ】
牛肉、豚肉のどちらでも、ダイエット中に不足しがちなタンパク質や鉄をしっかり補給することができます。しかも余計な油を落として食べることができるので、同じ肉でも焼肉よりもヘルシーな食べ方となります。
最初にたっぷりの野菜を食べてから、肉へと移りましょう。高カロリーなごまだれよりも、ポン酢を中心に食べるのがおすすめです。
【トマト鍋】
具材は寄せ鍋のように何でも合うので、栄養バランスをは良いです。それに加えてトマトのリコピンをたっぷり摂取することができます。
リコピンは高い抗酸化作用を持ち体内の酸化を予防し、エイジングケア効果のある栄養素として近年非常に注目されています。
リコピンは加熱しても損なわれることはなく、逆に加熱により体に吸収されやすくなる特徴があります。そして脂溶性のため、油脂を一緒に摂ることで吸収率は更にアップします。具材には肉を入れたり、オリーブオイルを一回ししたりすると良いでしょう。
トマトは加熱することで甘味や旨み成分のグルタミン酸が凝縮され、青臭さがなくなります。
【豆乳鍋】
ミルキーな豆乳鍋が、昨今人気が高いです。市販の商品では、ごまの入った濃厚なタイプが人気です。具材は寄せ鍋とほぼ同じですが、スープのカロリーが若干上がります。ですが、それ以上に美容に有効な栄養素がたっぷりな点に注目するべきです。
豆乳にはエイジングケアに欠かせないビタミンEや、女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボン、成人病ケアが期待されているレシチン、サポニンなども含まれています。
ダイエット面では避けたほうが良い鍋
【すき焼き】
砂糖やみりんが大量に使われており、他の鍋よりもかなり高糖質です。その甘いつゆと牛肉の脂肪との組み合わせは、カロリーの大幅アップだけでなく体脂肪になりやすい組み合わせです。あくまでも控えめを心掛けるのが賢明です。
【もつ鍋】
もつ鍋はニラ、キャベツ、ネギなどの野菜がたっぷり入っているものの、モツは脂肪がかなり多い部位です。脂肪の流出したスープをしっかり飲んでしまうと、動物性脂肪の取り過ぎに。もつ鍋を食べるのであれば、スープは飲まずに具材だけをいただきましょう。
【キムチ鍋】
とうがらしのカプサイシンによる脂肪燃焼効果が期待できそうですが、市販のスープは辛みとのバランスを取るために糖質も多く加えられている場合があります。ヘルシーなイメージでスープを飲みすぎると、糖質も摂り過ぎてしまう恐れ大です。
【ミルフィーユ鍋】
人気のミルフィーユ鍋は、白菜と豚バラを交互に重ねるだけというシンプルな鍋。豚バラと白菜の重ね鍋とも呼ばれています。問題点は、野菜は白菜だけなので他の鍋と比べて栄養面で劣るという点と、肉は脂肪たっぷりの豚バラということです。
豚バラの脂肪が溶け出したスープは飲まないようにしましょう。豚バラではなくもも肉など脂肪の少ない部位を使えばぐっとヘルシーになります
避けるor控えめにしたい具材は?
野菜や海鮮、豆腐はもちろんヘルシーですが、気を付けたいのは肉の脂です。霜降り肉、豚バラ、鶏の皮、肉団子などは軒並み高脂肪なので要注意。脂肪の少ない部位を選ぶようにしましょう。牛・豚は、バラ>ロース>モモ肉の順番で脂肪が少なく、それに伴いカロリーが低くなります。鶏肉を使う場合は、皮と脂身を取り除きましょう。
次に気を付けたいのは春雨です。ヘルシーなイメージがありますが主原料はデンプン、つまり糖質です。その代わりにオススメしたいのが、見た目はそっくりなしらたきです。ほぼゼロカロリーで食物繊維が豊富ですから、たくさん食べても太る心配はありません。
ダイエットを意識するならシメは控えめに!
いろいろな具材のうま味が溶け出したスープで作るシメの雑炊や麺類は、鍋の醍醐味でもあります。おいしいのですが、スープには具材のうま味だけでなく脂肪もしっかり溶け出しています。
雑炊にすると、せっかく落とした肉の脂肪をすべて回収することになってしまいますので、シメを食べる量はセーブしましょう。もしくは、雑炊を作る頃にはすでに具でお腹がいっぱいになっていることも多いですから、シメは食べないか翌朝に持ち越しましょう。
また、雑炊に代わりオススメなのが、うどんやラーメンなど麺類です。雑炊と違いスープを吸わないので、どうしてもシメを食べたい時は麺類がおすすめです。その際スープは飲まずに残してくださいね。
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今回のまとめ
寄せ鍋などのオーソドックスなものから、最近では豚骨鍋やグリーンカレー鍋など、様々な鍋スープが販売されているので、ひと冬の間に飽きずに何度も鍋が楽しめます。
鍋はポイントを押さえればとっても優秀なダイエットメニューです。
心も体も温まるヘルシーな鍋ダイエットを、この冬ぜひ取り入れてみて下さい。