美肌・美腸には骨のスープ「ボーンブロス」が効果的
NYで人気のスーパーフードが日本上陸!
体調の改善やダイエットに効果のあるヘルシーなスーパーフードとして注目されている「ボーンブロス(bone broth)」。
ボーンブロスとは鶏ガラや牛骨など長時間煮込まれた骨のスープで、ニューヨークを中心にアメリカで人気を博し、日本でも一部のカフェなどで取り入れられ始めています。
どのような効果があるのか、自宅で作ることのできるレシピもあわせてご紹介します。
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「ボーンブロス」とはどんなもの?
鶏や牛など動物の骨を使ったスープは古くからありますが、今注目されている理由としては、健康上の多くのメリットがあると考えられているためで、アメリカでは美意識の高い人やヘルシー志向の人たちの間で人気となっています。
ボーンブロス専門店やカフェなどで購入することができ、スープでありながらもコーヒーのテイクアウトのような形状で提供され、歩きながらでも飲める手軽さとスタイリッシュさも受けているようです。
また、より手軽に安価に購入するなら、アメリカでは粉状になったボーンブロスをお湯に溶かして飲むインスタントもあります。スーパーで販売されており、大人気となっているようです。
ボーンブロスがもたらす健康効果とは?
ボーンブロスは、鶏や牛だけに限らず、豚、羊、鹿、魚などさまざまな動物の骨を煮込んで作ることができます。長時間煮込むことで骨に含まれる成分が溶けだし、栄養価の高いヘルシーなスープとなるのだそうです。
動物の骨には多くの成分が含まれており、使用する骨の種類にもよりますが、ボーンブロスには以下の栄養素が含まれていると考えられています。
・さまざまなミネラル
カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、その他の微量ミネラルが多く含まれています。これらは、人間の骨を構成したり強化したりするために必要なミネラルかつ、ダイエットにも大きく関わっている栄養素です。
・コラーゲン
コラーゲンは骨、腱、靭帯に存在するタンパク質です。ボーンブロスとして煮込まれる間にコラーゲンはゼラチンへと分解され体に吸収されやすくなります。
コラーゲンはタンパク質の一種で、皮膚の再生に効果があるという研究があります。床ずれの治療にも取り入れられている成分です。
・コンドロイチン、グルコサミン
関節の痛みを和らげるサプリメントに使われていることで知られる、コンドロイチンとグルコサミン。ボーンブロスには、軟骨に含まれる天然化合物であるグルコサミンとコンドロイチンも含まれています。
多くの国の研究により、グルコサミンとコンドロイチンは、関節痛を軽減し変形性関節症の症状を軽減するのに役立つことがわかっています。
・グリシン、アルギニン
ボーンブロスに含まれるアミノ酸であるグリシンやアルギニンには、抗炎症作用があります。特にアルギニンは、慢性的な炎症のケアに効果があるとされています。
グリシンは他に、リラックス効果や睡眠の質を良くすることに役立ちます。
・グルタミン
アミノ酸の1種で、腸壁の機能を維持するはたらきをし、腸内環境を良い状態に保ちます。
ボーンブロスの取り入れ方・レシピ
美肌や美腸のため、胃腸を休ませたい時、ダイエットをしたい時など、ボーンブロスの効果を得たい時は、毎日200~250㏄のボーンブロスを飲みます。
日本では現在のところ、ボーンブロスを簡単に手に入れることができるわけではないので、自分で作ることで続けやすくなると思います。一度にたくさん作って、冷蔵または冷凍するのがおすすめです。冷蔵なら5日、冷凍の場合は1ヵ月程度で使い切りましょう。
1~2人分ほどの小さめの容器で保存すると加熱しやすいです。
●ボーンブロスの作り方
普通のスープの作り方との違いは、はじめに酢を加えることです。この工程は重要で、酢が骨の成分を溶け出させてくれます。酢の種類はお好みで何でも良いのですが、酸が強くなくマイルドな風味のリンゴ酢が使いやすいです。
*材料(作りやすい分量)
水 4ℓ
リンゴ酢 大さじ2(30cc)
鶏、豚、牛、魚などの骨 約1〜2 kg
塩、こしょう 適量
①すべての材料を大きな鍋に入れ沸騰させます。鍋に入りきらなければ材料をすべて半量にするなどしてください。
②沸騰したら弱火にして、12~24時間煮込みます。長く煮込むほど骨から成分が溶けだし、よりおいしく、栄養価も高くなります。
③ボーンブロスを冷まし、固まった脂肪を取り除いて完成です。
野菜、ハーブ、スパイスなどを加えて風味を変化させても良いでしょう。
ニンニク、生姜、玉ねぎ、長ねぎ、セロリ、ニンジン、ローリエ、タイム、八角など、お好みの野菜やスパイスを入れる場合は①の段階で追加してください。
この基本のボーンブロスをそのまま飲んでももちろん良いですし、スープ(出汁)としても利用することができます。ボーンブロスに野菜や豆を入れてミネストローネにしたり、カレーの水分に使ったりと、アレンジ可能です。
使用する骨は、もし手に入るのであれば、できるだけ健康的な環境で育った動物の骨が好ましいです。鶏や豚なら放し飼い、牛はグラスフェッドなどが良いです。
じっくり煮込んで、体に良い成分を抽出しましょう。
参考
Healthline https://www.healthline.com/nutrition/bone-broth
PMC https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6097075/
Scientific reports https://www.nature.com/articles/s41598-018-29831-7
Cochrane https://bit.ly/3cDZqoA
今回のまとめ
ボーンブロスは、食べすぎたあとのリセットとして食事代わりに飲むのにもぴったりです。
1回飲んですぐに効果が得られるものではないので、まずは続けてみてくださいね。