麻辣湯(マーラータン)のダイエット効果

近年、都心を中心に専門店が急増し、じわじわと人気を集めている「麻辣湯(マーラータン)。ピリリと痺れる辛さと香り高いスープ、具材を自分で選べるカスタマイズ性から、美容や健康を意識する人たちの間でも話題となっています。
実はこの麻辣湯、単なるトレンドフードではなく、選び方や食べ方を工夫すればダイエットにも強い味方になる存在です。このコラムでは、麻辣湯の特徴とそのダイエット効果、そして賢い取り入れ方についてご紹介します。
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麻辣湯ってどんな料理?

「自分で具材を選べる」自由度の高さこそが、ダイエット中の外食として理想的なポイントでもあります。
「麻辣湯」とは中国四川発祥のスープ料理で、「麻(マー)」=痺れる、「辣(ラー)」=辛い、つまり花椒と唐辛子の痺れる辛さが特徴のスープです。
赤いスープは激辛に見えるかもしれませんが、辛さはオーダー時に自分好みにカスタマイズ可能。実際には痺れるような香辛料の風味が強く、スープは鶏ガラや薬膳系の出汁で煮込まれた優しい味わいがベース。このスープに、春雨中華麺、豆腐、野菜、きのこ、魚介、肉類など、好きな具材を好きな分だけ自分で選んでスープに入れてもらうスタイルが主流です。
この「自分で具材を選べる」自由度の高さこそが、ダイエット中の外食として理想的なポイントでもあります。
麻辣湯のダイエット効果とは?

唐辛子に含まれるカプサイシンには、脂肪の燃焼を促進し、体温を上げてエネルギー消費を高める作用があります。
一見、辛くて塩分の多そうな印象の麻辣湯ですが、実は選び方次第で低糖質・高タンパク・食物繊維たっぷりのヘルシーな一杯に変身します。注目すべきダイエット効果をいくつかご紹介しましょう。
① 辛味による代謝アップ
唐辛子に含まれるカプサイシンには、脂肪の燃焼を促進し、体温を上げてエネルギー消費を高める作用があります。さらに、花椒に含まれるサンショオールという成分は、自律神経に働きかけて血流を促進し、冷え性改善や代謝アップに寄与します。
実際、食べていると体がどんどん熱くなるのを感じることができます。
② 野菜を無理なくたっぷり摂取
麻辣湯では、白菜・もやし・ちんげん菜・きくらげ・春菊・パクチーなどといった野菜を、自分のセレクトでトッピングすることができます。これらはビタミンやミネラルの補給になるだけでなく、食物繊維が豊富なので腸内環境を整え、便通改善やむくみの軽減にも役立ちます。加熱によりかさが減るので、野菜を無理なくたっぷり摂ることができます。
③ 高タンパク食材が豊富
鶏肉、えび、卵、豆腐、厚揚げ、湯葉など、高タンパク・低脂質な食材も充実しています。特に女性にとって筋肉量の維持やホルモンバランスの調整には、質の良いタンパク質が欠かせません。
麻辣湯は、野菜とタンパク質を同時にたっぷり摂れる「バランス栄養食」と言っても過言ではないでしょう。
ダイエット中に選びたい!麻辣湯の食材ガイド

ダイエットに欠かせない低脂肪で良質なタンパク源を摂取し、ボリューム感を出して食事の満足度もUP。
麻辣湯の魅力は、なんといっても自分に合わせた食材選びができること。ダイエットにおすすめの具材と、注意したい食材のポイントはこちら。
積極的に選ぶべき食材
<野菜類>
ちんげん菜、春菊、もやし、きのこ類
低カロリーで食物繊維とカリウムが豊富。むくみ予防と腸活の効果も。
<低脂肪のタンパク源>
鶏むね肉、卵、豆腐、湯葉
ダイエットに欠かせない低脂肪で良質なタンパク源を摂取し、ボリューム感を出して食事の満足度もUP。
注意したい食材
<春雨、中華麺>
糖質が高めなので、食べすぎ注意。春雨や中華麺の代わりに豆腐干やしらたき麺、海藻麺などで代用。
<揚げ物>
油揚げ、揚げ餃子、揚げパンなど。油で揚げた食材は、高脂肪なのでカロリーが跳ね上がる原因になります。
<豚バラ肉、加工肉類(ソーセージ、魚肉練り物など)>
豚バラ肉は脂肪が非常に多いのでダイエットには不向き。加工肉は塩分・脂質・添加物が多め。魚肉練り物は意外と糖質が高いのでその点も注意。
スープは飲むor控える?
麻辣湯のスープは薬膳系のスパイスが効いていて、デトックスや体温上昇に効果的。ただし、塩分や脂質はやや高めな場合もあるため、ダイエット中は飲み干すのではなく、味わう程度に抑えるのがおすすめです。
また、店舗によっては「あっさり」「こってり」「中辛」「激辛」などスープのベースが選べる場合もあります。ダイエット目的なら、あっさりスープ×中辛程度の辛さが理想です。
麻辣湯をダイエットに活かすコツ

午後の活動量が多い時間帯に、代謝を促すメニューを取り入れることで脂肪燃焼をサポート。
麻辣湯をただおいしく食べるだけではなく、その効果を最大限に活かすために、以下の点も意識してみましょう。
●食べるタイミング
ランチに取り入れるのがベスト。午後の活動量が多い時間帯に、代謝を促すメニューを取り入れることで脂肪燃焼をサポート。
●辛さの調整は無理せず
カプサイシンの効果を期待して、辛さレベルを上げるとストレスになり逆効果。おいしく食べられる程度の辛さを基本に、汗をかける程度が理想です。
●外食が続いたときに体を整える1食に
外食の翌日や、野菜不足を感じた時、塩分や糖分をリセットしたいときにも◎。野菜メイン+豆腐+海藻+薬膳スープでむくみ解消+内臓のリセットにも効果的です。
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健康長寿ネット https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/shokumotsu-seni.html
今回のまとめ
「辛さと独特の風味がクセになる」「食べたあとは体がポカポカする」そんなイメージの麻辣湯ですが、実はダイエット食としてのポテンシャルが非常に高い料理です。
ダイエットを意識した食材選びをすれば、飽きずに続けられるヘルシーメニューとして日常に取り入れることができます。
冷えやむくみが気になる人、糖質制限を意識している人、ストレス太りが気になる方にもおすすめの1杯です。
食べるだけで体が整うような感覚は、忙しい現代人にとってまさに理想的。
トレンドを上手に取り入れて、おいしく賢くダイエットに活かしましょう。


































