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海外の抹茶ブームがさらに加速する!?緑茶由来のダイエット新技術

抹茶も粉末緑茶もどちらも粉末状ではありますが、お湯で簡単に溶かすことができるのは後者。手軽さ・取り入れやすさは粉末緑茶のほうが優れています。
抹茶も粉末緑茶もどちらも粉末状ではありますが、お湯で簡単に溶かすことができるのは後者。手軽さ・取り入れやすさは粉末緑茶のほうが優れています。

世界中でダイエットに対する関心は高まり続けています。糖質制限などの食事法、筋トレや有酸素運動といった運動法、さらには薬やサプリメントといったアプローチまで、選択肢は非常に幅広くなっています。

そんな中、近年注目を集めているのが「食材そのものに脂肪吸収を抑える仕組みを組み込む」という新しいダイエットです。その最前線として研究が進められているのが、緑茶に含まれる成分を利用した「脂肪吸収ブロック粒子」の開発です。

さらに、日本発の抹茶が世界的ブームとなっていることも、この研究の注目度を一層高めています。このコラムでは、この革新的な技術の概要と、抹茶そのものが持つダイエット効果について掘り下げます。

【contents】

緑茶由来の脂肪吸収ブロック粒子とは

最前線として研究が進められているのが、緑茶に含まれる成分を利用した「脂肪吸収ブロック粒子」の開発です

2025年9月、四川大学の研究チームが「緑茶、海藻、ビタミンEから作られたマイクロビーズが、脂肪の吸収を抑える効果を持つ」と発表し、大きな話題となりました。このマイクロビーズは食用に適した安全な素材で作られており、体内に入るとスポンジのように働き、余分な脂肪を吸収して排出する仕組みを持っています。動物実験では、高脂肪食を与えられたラットにこの粒子を加えると、体重が約17%減少し、脂肪の蓄積が抑えられるという結果が報告されました。

興味深いのは、このマイクロビーズが副作用の少ない食品成分から作られていることです。従来の「脂肪吸収阻害薬」には下痢や腹部膨満感といった副作用が問題視されていましたが、食品由来のマイクロビーズはその懸念が少ないとされ、実用化への期待が高まっています。体重を減らす新しい方法となり、人気のGLP-1薬や肥満治療手術に代わる潜在的な選択肢となる可能性があるということです。

研究者たちは、この粒子をサプリメントとして摂取するだけでなく、タピオカのように飲料に加えて楽しむ方法も構想しています。健康と嗜好性の両立を求める現代人にとって、新しいスタイルのダイエットサポート食品として広がる可能性があります。

緑茶と海藻が採用された理由

動物実験では、高脂肪食を与えられたラットにこの粒子を加えると、体重が約17%減少し、脂肪の蓄積が抑えられるという結果が報告されました。

研究チームが緑茶と海藻を採用したのには、明確な理由があります。緑茶には強い抗酸化力を持つポリフェノールの一種であるカテキンが豊富に含まれており、これらは脂肪と結合しやすい性質を持ちます。

そのため、マイクロビーズのコア部分として用いられることで、脂肪を捕らえる働きを強化できるのです。一方で、海藻由来のアルギン酸は胃酸に強く、腸内で膨張して脂肪を包み込む特性を持ちます。この2つを組み合わせることで、食品由来でありながら脂肪吸収を効果的にブロックできる安全性の高いマイクロビーズが実現しました。

大ブームの抹茶 美容・ダイエット効果

欧米では数年前から抹茶がスーパーフードとして大人気となっており、カフェでの抹茶ラテ、抹茶スイーツ、さらには抹茶プロテインまで、抹茶は「ジャパニーズ・スーパーフード」として受け入れられています。

この研究の素材として注目されている緑茶。欧米では数年前から抹茶がスーパーフードとして大人気となっており、カフェでの抹茶ラテ、抹茶スイーツ、さらには抹茶プロテインまで、抹茶は「ジャパニーズ・スーパーフード」として受け入れられています。その背景には、抹茶が持つ健康効果のイメージと、美容やダイエットに対する期待感が大きく関係しています

マイクロビーズの研究は、この抹茶ブームと相まって世界的に高い注目を集めていると考えられます。
茶葉にお湯を注いで飲む緑茶と違い、茶葉を粉にした抹茶は栄養を余すことなくまるごと取り入れることができます。抹茶にはどのような美容・ダイエット効果が期待できるのかを見てみましょう。

【ダイエット効果】
抹茶に含まれている成分でダイエット効果が期待できるのは、カテキンとカフェインです。
カテキンはポリフェノールの一種で、糖質や脂肪の吸収を抑える働きがあることが知られています。
カフェインには、「リパーゼ」という脂肪の分解を促進する酵素の働きを活性化させる働きがあります。その働きにより体内の脂肪が分解され、エネルギーとして消費されます。利尿作用もあり、むくみの解消にも有効です。

【美肌】

ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いという特性がありますが、抹茶のビタミンCは熱に強く、80度でも壊れません。

美肌に有効な成分は、何といってもビタミンCです。ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いという特性がありますが、抹茶のビタミンCは熱に強く、80度でも壊れません。シミやそばかすの原因になるメラニン色素の生成を抑え、美白効果が期待できます。コラーゲンの生成にもビタミンCは必要です。

抹茶にはβ-カロテン(体内で必要量がビタミンAに変換)も含まれています。ビタミンAは肌の潤いや弾力を保つ作用や、粘膜を健康に保つために重要な栄養素です。
βカロテン、ビタミンC、カテキンには抗酸化作用があるので、美肌の相乗効果が期待できます。

【エイジングケア】
体内の活性酸素を除去し、老化を防止するのに必要なのが抗酸化作用を持つ成分です。抹茶には、カテキン、βカロテン、ビタミンCなど複数の強力な抗酸化物質が含まれています。抗酸化作用によって、紫外線やストレスなどによる細胞へのダメージを修復し、肌をはじめ全身の細胞の錆びつきを防ぎ、体を若々しく保ちます。

【生活習慣病のケア】
緑茶特有の成分であるカテキンは、特定保健用食品にも利用されている成分で、生活習慣病の予防に有効だという研究があります。血中脂質である悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させる作用があるほか、血圧・血糖値の上昇を抑える作用があり、高脂血症、糖尿病、動脈効果、肥満症、高血圧、などの生活習慣病のケアに役立ちます。

【リラックス効果】
抹茶に含まれているうまみ成分「テアニン」には、リラックス作用があり、ストレス緩和や睡眠の質を改善する効果なども期待できると言われています。

【消臭・抗菌】
カテキンの持つ殺菌作用もよく知られています。
サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌など、食中毒の原因となる殆どの菌の殺菌する力があり、感染力の強い病原性大腸菌O‐157に対しても殺菌効果があることが実験で分かっています。
食後に緑茶を飲むことによって、口臭予防にも効果があります。緑茶にはフッ素も含まれていて、虫歯予防にも効果的です。

粉末緑茶を活用

抹茶も粉末緑茶もどちらも粉末状ではありますが、お湯で簡単に溶かすことができるのは後者。手軽さ・取り入れやすさは粉末緑茶のほうが優れています。

抹茶を自宅で飲むのは少しハードルが高いですし、価格も安くはありませんが、でも粉末緑茶なら抹茶と同様に余すことなく栄養素を摂ることが可能です。

抹茶も粉末緑茶もどちらも粉末状ではありますが、お湯で簡単に溶かすことができるのは後者。手軽さ・取り入れやすさは粉末緑茶のほうが優れています。

また、抹茶と粉末緑茶では生育方法が異なるため、栄養成分には違いがあります。抹茶には旨み成分のテアニンがたくさん含まれ、一方粉末緑茶にはダイエット効果で注目の成分であるカテキンが多く含まれています。カフェイン量も異なり、抹茶はコーヒーと同等量ですので、カフェインが苦手な人には粉末緑茶のほうが体に優しいと言えるでしょう。

粉末緑茶はお湯に溶かしてそのまま緑茶として飲むほか、多くの料理やお菓子に加えることができます。
・パンケーキやクッキーなどの生地に混ぜ込む
・スムージーやカルピスなどの飲み物に入れる
・牛乳に入れて抹茶オレ風に
・ヨーグルトに混ぜる
・オイルソースのパスタにかけてお茶のジェノベーゼ風
・トーストにバターと粉末緑茶を一振り
・塩と合わせて緑茶塩に
など、粉末緑茶の活用方法はアイデア次第でたくさんあります。茶葉の栄養素を無駄なく取り込むことができるので、試してみてくださいね。

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Sci Tech Daily https://scitechdaily.com/weight-loss-breakthrough-scientists-develop-edible-fat-sponges-from-green-tea-and-seaweed/?utm_source=chatgpt.com
New York Post https://nypost.com/2025/09/03/health/fat-blocking-green-tea-microbeads-show-promise-for-weight-loss-in-new-study/?utm_source=chatgpt.com
earth.com https://www.earth.com/news/fat-soaking-microbeads-could-be-the-next-weight-loss-breakthrough/?utm_source=chatgpt.com

今回のまとめ

緑茶由来の脂肪吸収ブロック粒子は、食品の力で脂肪の吸収を抑えるという全く新しいアプローチを提案しています。
そして、世界的に広がる抹茶ブーム。
科学的な研究と食文化が融合することで、ダイエットの未来はますます多様化していくのではないでしょうか。

Category : 海外 / 雑学/健康・ダイエット

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